掲載日:2020年11月22日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
今年はCT125のナオミさんと二人で参加。10月25日午前6時7分、わたし達のSSTRは名古屋港の金城ふ頭から出発です。美しい日の出と、他の参加者さんに見送られて「千里浜で会おう」の合言葉とともにスタート!
90㏄の羽カブ号でSSTR(サンライズサンセットツーリングラリー)に参加して6度目。2020年は春の開催から延期の末、10月から来年の3月31日までの期間開催となりました。このラリーの概要は、朝、参加者それぞれが太平洋岸で日の出を迎え、その日の日没までに能登半島の千里浜のゴールを目指すというもの。公道を走れるバイクであれば排気量は関係なく、今年は5千台越えのエントリーがありました。年々カブでの参加者も増え続けていますよ。で、わたし達はカブ女2台で名古屋港をスタート。にぎやかな1日になりました。
※SSTRに過去参戦した様子は以下リンクからご覧くださいね。
過去のSSTR参戦記事・第百四回「SSTR2019はカブが大盛り!!」を見る >>
過去のSSTR参戦記事・ゆるカブ第八十回「4度目のSSTR2018」を見る >>
過去のSSTR参戦記事・第四十八回「SSTR2017」を見る >>
午前8時12分、県道94号沿いの「道の駅むげ川」着。途中の名古屋市内は週末もあってか渋滞せず快適に走れました。朝ごはんを兼ねて長めの休憩を取ります。
ナオミさんのCT125のリアボックスはハンドメイドです。このレトロなホーロー看板を付けたくて看板のサイズに合わせたら巨大な箱になりました。川沿いで朝ごはんを食べていたら地元のおっちゃんに鮎の売人(魚屋!?)と間違われた!
今回のルートは長良川と庄川に沿う国道156号を北上。ラリーの規定で道の駅に立ち寄ってポイントをゲットします。このルートは約10㎞ごとに道の駅が現れてポイントも取り放題という黄金ルート。途中、長良川鉄道の赤い車両が走っているのを目撃。写真を撮りたかったなぁ。
午前9時21分、「道の駅美並」で”トゥクトゥク”に遭遇。タイでお馴染みの三輪タクシーの姿のままです。どうやら観光用アクティビティの宣伝らしい。人々の注目を集めるなか、Mジャクソンの曲を大音量で流しながら去っていきました。
午前10時14分、「道の駅古今伝授の里やまと」着。スタートから約100㎞。すでに昼ごはんを食べる余裕はなさそうだけどオミヤゲを買う二人。だって美味しそうな牛肉昆布巻がたったの500円! お値打ち品です。道の駅ではスタンプを押印すると記念になります。
SSTRに参加している名物犬ジャックに遭遇。彼はBMWのタンクに立つ姿でご主人と共にラリーの道中を走っています。犬好きのわたし達はスターとの記念撮影に舞い上がり、道の駅を出発した途端にミスコース。早々に気づいたけれど危うく迷子になるところでした。
ようやく声をかけたカブの参加者、トガシさんです。彼は道の駅マニアで全国300カ所以上を訪ね走っているそう。以降、何度も遭遇した彼も昼ごはんを食べずに走り続けていました。
かつて国道156号は道幅が狭く、雪崩や落石も多い”酷道”だったため「156」を「イチコロ」と呼んで揶揄した時代もあったとか。国道158号との重複区間、岐阜県郡上市白鳥町あたりです。
11時20分、「道の駅白山文化の里長滝」近くの「長滝白山神社」です。養老年間(約1300年前)に創建され、境内の大杉(樹齢約850年)が見事です。
14時30分、写真を撮る余裕もなく白川郷や五箇山の合掌造りを横目に走り抜けました。国道304号の五箇山トンネル(約3㎞)を通過して山を下ると砺波平野の田園風景が広がります。ゴールに近づいたのを感じながら大きな柿の実が生る果樹園の脇で一休み。
14時50分、「道の駅福光」に到着すると愛知県内ナンバーのカブを発見。SSTRにCL50で参加中のご主人と一緒に走ってきた奥様のリトルカブでした。存在感のあるマフラーに予備タンクもしっかり積んでいます。傍らでは道の駅マニアのトガシさんがようやく昼ごはんを食べていました。
SSTR参加者ではないけれど、わたしと同じ赤のCT125を発見! 金沢市のご当地ナンバーを付けた”たけよん”さんがオーナー。ベージュとレッドの二色使いのボックスにこだわりを感じますね。
16時23分、千里浜に到着しゴール。この日の日没は午後5時4分。”千里浜なぎさドライブウエイ”は高潮で通行不可のため浜へは入れず、右往左往しながらたどり着きました。この日の参加者は開始24日目にして最多の649人。写真はSugi Kazuさんの撮影です。
完走記念のピンバッジをもらったナオミさんはピカピカの笑顔でしょ。砂浜のウイニングランを走れずに残念だったけど、ゴール早々に「来年は湘南からスタートする!」との意気込みです。
ゴール後に誘導された駐輪場にて。周囲は参加者のバイクでいっぱいです。軽トラが背景なのは御愛嬌。この後、ナオミさんは宿のある和倉まで暗闇の第2ステージを走りました。日暮れ以降はイノシシなど動物の飛び出しもあるので要注意です。
海が見えるレストハウス脇の駐車場へ移動すると、日没後の残照を眺める参加者がたくさんいました。丸い夕陽の日没は拝めなかったけれどオレンジ色に染まった空がゆっくりと暮れていくのが美しかった。太陽とともに走った一日が終わります。
千里浜のレストハウスの二階にはSSTRの展示スペースがあります。来年はぜひCT125で参加しようと決意!
名古屋港をスタートしてゴールの千里浜までは約290㎞。太平洋岸からは最短距離のルートだけに楽勝かと思いきやカブ女二人で珍道中となりました。走行中にサングラスを飛ばし、道の駅ではスタンプそっちのけでオミヤゲに心を奪われ、マスクはどこへいった、スマホでポイントが登録できない……などなど、ソロで走るのとはちがう賑やかさで笑いっぱなし。初参戦のナオミさんはオフ車での長いバイク経験があるから余裕なのだけど、今年は二人とも長距離を走る機会が少なくて久しぶりの旅気分。カブで夢中になって走る一日でした。
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