掲載日:2018年08月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/田宮 徹
前後12インチ径のアルミ製キャストホイールに、タイVee Rubber製のブロックパターン風タイヤを合わせる。片押し2ピストンキャリパーを使用したフロントディスク式ブレーキは、ABSを装備した仕様もある。
テレスコピック式フロントフォークは、バネ下重量低減にもつながる倒立タイプ。アウターチューブのカラーリングは、車体色がイエローの仕様がゴールド、レッドの仕様がレッドとなる。フェンダーはスチール製だ。
リアブレーキもディスク式で、片押しのニッシン製キャリパーを採用する。リアホイールも12インチ径のアルミキャストタイプ。ブロックパターン風のタイヤは、フロントの120幅に対してリアは130幅となっている。
リアサスペンションは、開発ベースとなったグロムがシングルショックを採用するのに対して、モンキーらしいツインショックとなっている。当然、スイングアームも専用設計。フェンダーはリアもスチール製だ。
シリンダーが水平方向に伸びた、いわゆるカブ系の単気筒エンジンは、グロム譲りとなる124cc空冷タイプでマニュアルクラッチ式。エキゾーストパイプを車体下部で180度ターンさせて、アップマフラー化している。
モンキーの伝統を踏襲する、車体右側配置でアップタイプのマフラーを採用。前後フェンダーと同じく、マフラーガードはクローム仕上げのスチール製とされ、レトロな雰囲気とマフラーの存在感が高められている。
コンパクトな丸型のヘッドライトには、LEDを採用。ロービーム時に上側、ハイビーム時には上下ともが点灯する。その外周には、ポジションランプを配置。新しいモンキーの顔に、上質さと個性を与えている。
テールランプと前後ウインカーにもLEDが使われる。テールランプは、丸型形状とクローム仕上げにより、ヘッドライトとのデザイン統一感が与えられている。メインフレームはグロムベースだが、シートレールは専用だ。
以前の原付一種モンキーは、保管時や車載時などによりコンパクト化できる折りたたみハンドルを特徴のひとつとしてきたが、新世代モンキーはこの採用を見送っている。ハンドルバーは、かなりアップライトな形状。
円筒形の単眼メーターは、カバーこそクローム仕上げながら極めてシンプルなデザイン。液晶は主張が少ない反転表示タイプで、機能も絞られているが、キーON時にウインクでライダーを迎える演出が盛り込まれている。
厚みのあるクッションで快適な乗り心地が追求されたシートは、タックロールデザインがあしらわれた座面を広くすることで、ライディングポジションへの自由度も高めてある。原付二種だが、タンデムには対応していない。
車体左側には、メインスイッチ用と同じカギで操作するロック付きヘルメットホルダーを搭載。左側のサイドカバーもロック付きで、内部は書類や少しの工具などが入れられるグロメット留めのインナーボックスも備える。
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