掲載日:2018年06月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/野岸“ねぎ”泰之 写真/野岸“ねぎ”泰之、バイクブロス・マガジンズ

ハンドルマウントされたヘッドライト球は通常のハロゲンバルブ。ウインカーのデザインはスポーティで、こちらもバルブ球を採用。

メーターはアナログの針式で120km/hまで刻まれている。インジケーターの他は燃料計のみ。できれば時計とトリップメーターぐらいは欲しいところ。

ハンドル左側にはウインカー&ホーン、ヘッドライト上下切り替えのスイッチを装備。

ハンドル右側はスターターボタンのみというシンプルなもの。ハザード機能がほしい、と言ったら欲張りすぎか。

フラットシート仕様は前後シートに段差がほとんどないため、着座位置の自由度が高い。長い荷物を積むにはキャリアのフレームが微妙に邪魔になりそうだ。

フラットシート仕様では、シート下のトランクスペース容量を少し拡大したため、小さめの帽体ならフルフェイスも入る。写真はSHOEIのJ-CruiseのLサイズを入れてみたところ。シールドが当たるがギリギリ入った。シートを閉じるとシート裏とヘルメットの頭頂部がわずかに当たるが収納は可能。

給油口はシートを開けた中にある。燃料タンク容量は6.0Lで、ホンダのリード125と同じ。このクラスとしては標準的だ。

フロントカウルの内側には左右にインナーラックを装備。どちらも600mlのペットボトルに対応している。中央には折り畳み式のかばんホルダーを装備。

鍵穴へのいたずらや盗難を抑止するシャッター付キーシリンダー。シートオープン機能のほか、配線直結による不正始動を防ぐ「直結始動抑止回路」も備える。

フロアボードはフラットで、中央の一番狭い部分でも250mmと広い。足を置く位置の自由度が高く、ひざ周りにも余裕があるため、大柄なライダーでも快適だ。

リアキャリアを標準で装備。フレームはグラブバーを兼ねているためがっちりとした造り。キャリアにはトップケースの取り付けに対応した穴が空けられている。

タンデムステップは前方に引き出す方式を採用。ステップは適度な幅があり、足を置きやすい形状だ。

エンジンは強制空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブの124cc。パワーを落とすことなく低燃費を実現したSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンを採用。

車体左後部にはキックペダルを装備。万が一バッテリーが弱ってもエンジンを始動できる手段があるのは心強い。

フロントはディスクブレーキを採用。キャリパーはニッシン製の片押しタイプとなっている。ホイールはアルミ製のキャストタイプ。

マフラーはごく一般的なダウンタイプ。ヒートガードにはシボ状の模様が入れられている。

フロントのタイヤサイズは90/90-12 44J。12インチとすることで直進安定性を高めている。撮影車はCST(チェンシン)製のタイヤを履いていた。

リアのタイヤサイズは100/90-10 56J。10インチとすることで足つき性の良さに貢献している。リアサスはモノショックで、調整機構はない。

ちょっとした駐車に便利なサイドスタンドを標準で装備。この写真ではカットされたフロアボード後端や畳んだ際のタンデムステップの様子がよくわかる。

テールランプとウインカーは一体型で、なかなかスタイリッシュなデザインだ。どちらも通常のバルブタイプだが、被視認性は悪くない。



テスターは身長170cmで足短め、体重72kg。フラットシート仕様のシート高は760mmで、両足、片足ともにかかとまで無理なく接地する。そぎ落とされたシート形状とカットフロアボードのおかげで、足つき性はいい。







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