ホンダ Sh mode
ホンダ Sh mode

ホンダ Sh mode – 曲線で構成されたエレガントなフォルム

掲載日:2013年10月10日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/河合宏介

ホンダ Sh modeの試乗インプレッション

ホンダ Sh modeの画像

荒れた路面でも安定したハンドリング
性能とスタイリングを同時に楽しめる

Shモードのフロントには16インチ、リアには14インチという大径ホイールが採用されている。オフロードバイクのホイールが大きいことから分かるように、凸凹道に強く直進安定性が高いという特性がある。ということは「立ちが強く曲がりにくい」という印象があったが、しかし、市街地の交差点や進路変更などをして普通に走る限りでは、そのネガティブな部分をデメリットに感じる場面はなかった。それどころか、直進安定性という部分に大きなメリットを感じた。たとえば高架橋の上など横風の強い場所で、普通ならば身構える必要のある状況でも特別の配慮はいらず、何ごともなかったように走ることができたのだ。

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この大径ホイールの安定性は、制動時にも発揮される。搭載されるコンビブレーキは、後輪ブレーキを握ると、前輪にも適切に配分される構造だ。それは実際に後輪ブレーキを握ってみると、前輪も効いている感触がない。いや、効いてはいるのだが、その感触が分からないほど自然なフィーリングで、どの速度からブレーキをかけても車体は安定していた。もうひとつ、クッション性の高い乗り心地だったことも伝えておきたい。まるで靴底の厚いトレッキングシューズを履いているような印象で、道路工事の段差やガソリンスタンドに入るため歩道に乗り上げる時など、路面からの衝撃を吸収してくれた。

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「Shモード」はPCXやリード125と同じ、水冷の125cc「eSP」エンジンを積んでいるが、最高速度を控えめにして、その代わりゼロスタートから実用域までに重点をおいたセッティングになっている。そして搭載されるアイドリングストップ機能は、何度乗っても面白い。本当にエンジンはかかるのか? どのタイミングでエンジンがかかるか? そっとアクセルを開けてみたり、その逆に、意地悪して急にアクセルを開けてみたりしてみるが、いつも肩すかしを食らったように何事もなくスタートしてしまう。そんな最新の環境性能を持ちながら、ファッション性の高いスタイリングで街を走れるのが「Shモード」。いつもの通勤路でも、まるでヨーロッパの街を走っているような気分にさせてくれ、オープンカフェに立ち寄りたくなる一台かもしれない。

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ホンダ Sh modeの詳細写真は次ページにて

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