ホンダ Sh mode – 曲線で構成されたエレガントなフォルム

ホンダ Sh modeの特徴

取り回しがしやすい工夫がたくさん
便利で実用的な装備も抜かりなし

実用性が重要視されるスクーターの中にあって、この「Shモード」はそれ一辺倒ではなく、デザインも楽しめるコンセプトで設計されている。フロントフェイスのVラインやスピードメーターのカバーなど、目につきやすいボディパーツはクローム処理され、そのすべてが曲線によるラウンドシェイプで統一されている。さらに車体全体が洒落たツートン構成になっていてエレガントなシルエットになっている。細部を見ても、シートの縫い目がダブルスティッチで処理されていたり、ボディに輝く立体エンブレムがあったり、上質で高級感あふれる造形をしている。

女性にも乗ってもらいたいというメーカーの想いも感じ取れる。例えば、走行中だけではなく、駐停車時の取り回しの良さも考えられている点だ。ハンドルの高さや幅を最適化し、ブレーキの引きずり抵抗を減らす工夫もしてあるので、押したり引いたりする時に軽く感じる。さらに、サイドスタントとセンタースタンドの最適化されているので、小さな力で操作できるようになっている。フロントには16インチという大きなホイールが装着されているので、さぞかし取り回しに苦労すると想像していたが、ハンドルの切れ角は左右それぞれ46°ずつあるので小回りも利き、実際の取り回しがしやすかった。

乗車してみると、ハンドルの高さは比較的高く、幅は狭く手前に位置する。そのため自然と背筋が伸び、アップライトでゆったりとしたライディングポジションになるので視界は高く、そして広くとれる。ハンドル幅が狭いので、数値以上に小柄なボディだと感じる。それでいてメットインスペースやバッグホルダー、それに加えて大型のリアキャリアもあり荷物の積載も考慮してある。また、ダブルサイズのシートと、ホールド感の良いキャリアがあるため、タンデム走行も快適だろう。特徴あるラージホイールやデザインに目を魅かれがちだが、実用としての基本性能もきっちり押さえてあるスクーターだ。