

掲載日:2011年09月13日 試乗インプレ・レビュー
コンピューター制御のKEIHINインジェクションと、耐熱性・対摩耗性に優れたNASA合金を素材としたピストンを採用した空冷4ストロークエンジンは、外気温や標高の差に関係なくスターターボタンを押すだけで容易に始動してくれる。低中速の加速は同クラスのスクーターの中でもトップクラスの実力があり、都市部のストップ&ゴーが続く道路でも苦にならない。特に出足が俊敏で、アクセルにリニアに反応する気持ち良さが感じられる。このレスポンス特性は、渋滞の低速走行や切り返しでも安定して走れる要因になっていた。タンデム走行でも、そのダッシュ力が落ちることはない。アクセルを開け続ければ交通の流れを大きくリードできる実力を持っているのだ。
俊敏な加速力を支えているのが、力強い制動力だ。フロントのディスクブレーキにはメッシュホースが採用されてタッチもまずまず。リアはケーブル引きのドラム式だが、常用速度域でシビアすぎずスムーズに減速できるメリットを感じた。ユーティリティ面では荒削りな部分もわずかに見えるが、走る&止まる&曲がるというバイク本来の機能をしっかりと磨き上げられたX-HOT125は、最近では少数派になったスパイスの効いた走りを楽しめるモデルといえる。
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