カワサキ KSR110

掲載日:2013年07月16日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

上記「掲載日」はバリエーションモデル追加日です。本バイク購入ガイドは2010年06月18日に掲載されたものです。

カワサキ KSR110の画像
KAWASAKI KSR110

シリーズのスタイルはそのままに
4サイクルエンジンを搭載

カワサキのKS/KSRシリーズと言えば、時代に先駆けてスーパーモタード(当時はスーパーバイカーズ)スタイルを取り入れたミニバイクです。オフロードバイクの外観でありながらオンロード寄りの走りを楽しめた同シリーズはヒットモデルとなり、ストリートからミニバイクレースまで幅広いシーンで活躍しました。しかし、環境基準の強化によって搭載していた2サイクルエンジンが規制に対応出来なくなり、生産が終了。その後、タイで生産される「KSR110」へとスイッチしました。

KSR110はそれまでのモデルと違い、クラッチが不要となる自動遠心クラッチを装着した4サイクルエンジンを搭載しているのが最大の特徴。パワーこそ2サイクルには敵いませんが、リッター40km前後という低燃費と、小さな車体による機動性の高さで、通勤・通学をはじめとする用途に適した性能を持っています。また、前後ディスクブレークにスタビライザー付スイングアームを奢られた足回りは、スポーツ走行にも耐えうるパフォーマンスを確保。先代モデル同様ミニバイクレースでも活躍しており、スポーツ派からの支持が厚いのもこのモデルならではと言えます。そのほか、KSR110はカスタムパーツが非常に充実しているのも特徴。例えば、遠心クラッチから通常のクラッチへ変更することも、キットパーツを使って比較的容易に行えます。乗り手が自分の好みに合わせて自由にカスタマイズできるところも、KSR110の魅力と言えるでしょう。ただ、残念なことにKSR110は再度の排気ガス規制によって、2009年をもって生産が終了してしまいました。まだ生産終了からそれほど時間が経過していないため新車を手に入れることは可能ですが、その数もじわりと減少しています。現行ラインナップにはカワサキ製ミニモタードを新車で手に入れるなら、今がラストチャンスと言えるかもしれません。

KSR110のここがポイント!
  • ●  自動遠心クラッチを搭載しており、AT免許でも運転が可能。
  • ●  カスタムパーツのラインナップが豊富。
  • ●  現行モデルには無い個性的な本格的モタードスタイルに注目。

年式で見る カワサキ KSR110

2013年モデルの画像

2013年モデル

タイ生産モデルをブライトが国内発売

国内向けとしては絶版となっていたKSR110だが、カワサキの輸入車を扱うブライトコーポレーションがタイ生産の輸入モデルを新たに発売。従来の国内モデルとの大きな違いはまず、エッジが効き現代的デザインとなったヘッドライト&ライトカウル、それにテールランプ埋め込み式のリアカウルだ。ヘッドライトにはマルチリフレクターが採用されている。また、ホイールはスポーティな雰囲気のアルミキャストを採用、フロントフェンダーやシュラウド、ミラーなどのデザインも変更となり、スタイリングは一新。そのほか、エンジンにはセルフスターターも装備された。車両価格は28万8000円(消費税込み)。

  • ● 精悍な造形のマルチリフレクターヘッドランプ
  • ● セル、キック併用式となった始動方式
  • ● 軽快なデザインのアルミキャストホイール

カワサキ KSR110のライバルはこれだ!

  • カワサキ
    KSR-2

    先代モデルであるKSR-2はハイパワーな2サイクルエンジンにより、軽快な走行が楽しめる1台。今も熱烈なファンが多い。ただ、年式的に生産終了から10年が過ぎており、中古車在庫も減少気味だ。

  • ホンダ
    エイプ100

    スポーツ系ミニバイクの定番モデル、エイプ。装備についてはKSR110の方に軍配が上がるが、これからの発展ではスタンダードなエイプに分がある。とはいえ、いずれもいじって走って楽しめる1台だ。

  • ホンダ
    XR100モタード

    KSR110と方向性が近いモデルと言えばXR100モタード。KSR110は排気量とパワーで勝るが、XR100モタードは5速ミッションと重量でリード。あとは乗り手とチューニング次第と言えるだろう。

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