ホンダ JAZZ

掲載日:2009年12月11日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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HONDA JAZZ

ミニサイズの本格アメリカンは
カブエンジン+チョッパースタイル

1国内メーカーの中で最も積極的にミニバイクをリリースしているホンダですが、1980年のバイクブームの時期には遊び心あふれたユニークなラインナップを展開していました。その中でも特にメジャーなのが「JAZZ」。カブに搭載されている50ccエンジンを本格的なチョッパースタイルのボディに搭載した、“ミニ”アメリカンバイクです。カブエンジン搭載、ということで決して車格としては大きなモデルではありませんでしたが、美しいティアドロップタンクにロングフォーク、プルバックハンドルにワイドタイヤと装備は本格的なもの。メッキパーツも多用されており、50ccとは思えない豪華な作りも注目されていました。またホイールベースも1325mmとこのクラスとしては非常に長くなっており、ゆったりとしたクルージングを楽しめたことも特徴です。

モデルとしてのバリエーションは少なく、生産初期から最終型までモデルチェンジは行われておらず、年式ごとの差異はカラーリングのみとなります。1987年にフラットハンドルモデルが追加されていますが、主流はあくまでもチョッパースタイルが楽しめるプルバックハンドル。ただ、ジャズはシンプルな車体構成やカブベースのエンジンを採用していることからカスタムベースとしても人気が高く、販売終了後10年以上がすぎる現在となってはノーマル車の割合が少なくなっています。現在ではフルノーマルのスタイルより、ハンドルなどを変更した車両の方が見つけやすい状況です。今やアメリカンバイクはカスタムを楽しむことも主目的の一つとなっているので、探している場合は細部にこだわりすぎない方が良いかもしれません。いずれにせよ、今となっては失われてしまったカテゴリとも言えるミニチョッパーだけに、出物があれば決断は早い方が良いでしょう。

年式で見る ホンダ ジャズ

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1986年モデル

カブベースのエンジンを搭載した本格的なミニアメリカンモデルとしてデビュー。太いタイヤやロングフォーク、ティアドロップタンクなどカスタムテイスト満載で、個性派ミニバイクとして人気を博す。リアホイールには量産車で日本発となるミラードホイールを採用していた。

  • ● カブベースのエンジンを搭載したアメリカン
  • ● ティアドロップタンクやロングフォークなど本格的な装備を採用
  • ● 車名の「ジャズ」は軽快で明るい音楽であるジャズに由来している。

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1987年モデル

この年追加されたのはスポーティな一文字形状のフラットバーハンドルを採用したモデル。後年には特に設定が無いため、ある意味レアな仕様となっている。主要諸元は前年式と特に差はなく、定価も同一だ。カラーリングは新色としてグラニットブルーメタリックが追加されている。

  • ● スポーティなフラットバーハンドル仕様が追加された
  • ● 新色としてグラニッドブルーメタリックを設定
  • ● フラットバーもプルバックバーも定価や諸元に変更は無い

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1996年モデル

10年に渡るロングセラーモデルとなったジャズだが、実質的な仕様としてはこの年が最終型となる。1998年の大規模な排気ガス規制の影響もあり、生産終了後後継モデルは発売されていない。1992年式以降のモデルについては、カラーリングイメージがスティードに準拠することもあった。

  • ● 実質的な最終型となるのは1996年式モデル。
  • ● スティードと共通のカラーリングを採用することもあった。
  • ● 1992年式以降はツートンカラーがメイン。

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