掲載日:2023年04月26日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
2022年9月に紹介したゴッティのマグザムF7。これは、小径サイズが当たり前だったビッグスクーターに、17インチのホイールをセットするという前代未聞のアイデアを実現した意欲作だった。オリジナルでハブを製作することで、一般的なバイクのホイールサイズである17インチをインストール。もちろんヘッドライトインナーなどへの干渉があるため、ボルトオンパーツとしての販売ではないものの、一般的には12~14インチ、4輪化をすることでも15インチまでとされてきた常識を覆し、話題をさらっていったアイデアだった。
今回紹介するマグザムは、一目でゴッティが手掛けたと分かるグラフィックペイントが特徴のこちらの車両となる。2008年、ゴッティ創業当初に製作した同店代表鶴内さんの愛車。自ら東京までのツーリングをこなし、毎週末お客さんを連れ立ってショートツーリングに出かけるなど、ゴッティ創世記に大活躍したあのマグザムをオマージュしたデザインが施されているのがポイントだ。艶やかな光沢と派手なグラフィックは、ゴッティが目指すラグジュアリースタイルの原点。それを、最新手法であるフロント17インチ化と合わせることで、現在進行形のビッグスクータースタイルを提案してくれたのだ。
過度なフレーム加工を施さなくても、ノーマル車の優れたバランスだけで様々な表情を見せてくれるヤマハ・マグザム。これをベースとして、ご覧のような新旧融合のオリジナリティ高い技を駆使してカスタムを楽しむのも、ビッグスクーターの魅力のひとつなのではないだろうか。