掲載日:2011年11月14日 プロが造るカスタム
写真・文/HIRO(有森弘忠)
アシンメトリー(左右非対称)にペイントされたことが見て取れる反対面。「日々精進」と心がけるペインターRYUによる今後の作品にも大いに期待したい。そんな同店ブログでは、細かな進捗情報が発信されペイントも大きく紹介される。
スティードが世にリリースされた80年代後半は、スーパースポーツ系バイクの全盛期。他メーカーが市販レーサーバイク等に力を入れている時代にホンダが一石を投じたバイクがスティードである。そしてその思惑は見事に当たり、一気に若者の間で火がつき市販アメリカンバイクとしての地位と、カスタムという文化を国内で定着させることになった。
今回のバイクは、大掛かりなカスタムは行わずパーツ変更のみというオーダーの元VIDA MOTORCYCLEにより製作された。そして同店のペイント担当RYU氏による、大胆ながらも計算されたソウルペイントに注目したい。この幾何学的ペイントワークは元々、自動車のローライダー文化から産まれたものだ。しかし、車ほど大きなキャンバスであればデザインもまとめ易いものの、バイクともなると全てのパーツ面積が狭く、かつ曲面が多いため難易度が増す。それを見事にまとめたのがこの一台だ。このペイントワークを見るほどに、ペイントという枠を超えアートの域にまで届かんとしている感を受ける。
そして、このアートベースとなる外装はVIDAによるワンオフのもの。このバイクは、店内で製作からペイントまで全てを行える同店のメリットが全面に押し出されている。
オリジナルのT型ハンドルバーのライザー部は、ボトムからトップにかけ絶妙に内側へとナロード。さり気な手法が施される。
タンクペイントには幾重にも重なるラインで構成。幅を詰めたタンクはシャープさを演出、このペイントワークと相乗効果を生む。
リブフェンダーもレースやウロコなどの手法により個性が光る。ワンオフのシンプルなフェンダーステーがそれを際立たせている。
住所/福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋1148-3
電話/093-223-0701
ファックス/093-223-0704
営業/9:00~18:00
定休日/第3日曜日
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