掲載日:2012年01月12日 アメリカンガールズ
写真・文/HIRO(有森弘忠)
「女の子らしくない凄いバイク作って下さい!!」と威勢良く、福岡県のVIDA-MCにカスタムを依頼したというAIさん。高校生の頃からバイクの存在が何となく気になりながらもそのまま就職、そして車を運転し出す一般的な流れだったと言う。しかし、久しぶりに会った同級生がVIDAの常連客で、彼のバイクを見た途端に衝撃が走った。彼女はすぐさま教習所に通い、免許取得の後バイクを購入。その一連の早さは男子顔負けの圧巻のスピードであった。
「自分が満足する形は勿論なんですが、友達や職場の人たちに見せて驚く反応が見たかったんです! これ、アイのバイク? って質問が最高に嬉しい褒め言葉(笑)」
車輌を見てもらえば分かるが、まさかこれほどハードなチョッパーを小柄でスリムな彼女が運転していると誰が想像出来るだろうか。また、彼女のバイクの楽しみ方が玄人思考なところも特筆したい。「普段、通勤や買物は車で移動するんですが車の場合は音楽が無いと飽きてしまうんです。だけどバイクは自分が今運転している、スロットルをヒネると唸るサウンドが何とも言えない快感なんですよ(笑)」。
免許を取りバイクに乗って間もない彼女だが、ごく自然体でバイクを楽しんでいる。「難しいことは分からない。だけど楽しい」とキッパリ言い切る彼女の言葉は、ニュートラルなスタンスで心の底からバイクをエンジョイしているからこそのものだろう。
「次の目標は、高速道路に乗ること!」。数年もすればきっと、福岡を代表する女性ライダーが誕生することだろう。