掲載日:2014年02月07日 プロが造るカスタム
写真/Mitsuru Takahashi 文/佐賀山 敏行
アメリカンブームの火付け役ながら、もはや絶版となって10年以上が経過したスティード。しかし、もともとのスタリングの良さとカスタムベースとしての素性の高さから、未だ高い人気を誇っている。
大阪のD-クラブが製作したのは、そんなスティードをベースにしたロングフォークながらもコンパクトにまとめた美しいシルエットの1台。メインフレームを1本化してストレッチ加工を施し、さらにスプリンガーフォークをワンオフで製作することでバランスの取れたフォルムを形成している。また、ロングフォークスタイルでありながら、近年の国産アメリカンでは定番となっているミッドコントロールを搭載している点にも注目。低めのハンドルバーと相まって、アグレッシブなライディングポジションとなっているのだ。
スイングアームからシートレールと直線的なラインに合わせながらも絶妙なアールにこだわったというオリジナルタンク。流線型のシルエットを実現したスタイルだ。レイクしたトリプルやロングライザー+ハンドルなど細部まで計算していることがわかる。
ロングフォークチョッパーといえば殿様ポジションで威風堂々とゆったり走る……なんていうのは今や昔のイメージ。やはりバイクは速くてナンボ。まして不良の乗り物であるロングフォークであればなおさらだ。そして一時代を築き上げたスティードだって、まだまだ現役マシン。古いイメージを脱却し、国産チョッパーの新たなシーンがはじまろうとする今、そのムーブメントを牽引するのに十分な魅力を持っている。
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