ホンダ STEED600

掲載日:2014年02月26日 プロが造るカスタム    

 写真/Mitsuru Takahashi  文/アッキー加藤

ホンダ STEED600

カスタム費(車両代別)80万円

ノーマルフレームを
極限まで活かす

1988年から2002年までという長きにわたり生産され続けたホンダ・スティード。日本のアメリカンブームを牽引した立役者であり、いまだその人気は高いが、しかし、よりチョッパーらしくカスタムする場合、ひとつの問題が生じる。それが、小型のタンクへ換装する際にフレームのメインチューブが丸見えになってしまうという、ある意味ではスティードの泣き所と言えるウィークポイントが存在するのである。

この点を上手く克服し、無理なくチョッパーへと仕上げられたのがこのカスタムである。すっきりとされたネック周りにマウントされるのはワンオフのスポーツスタースタイルタンクであり、そこに違和感は全く無い。それに合わせ、シートやリアフェンダーなどもシンプルながら、上手いバランスによって構成されており、ストックフレームの大幅な改修などせずとも、よりチョッパーらしくカスタムすることができるという好例だろう。またハイミッドのフットコントロールや無理のないハンドルは走りを重視した結果であり、これによってきびきびとしたライディングが可能なのである。

スイングアームからシートレールと直線的なラインに合わせながらも絶妙なアールにこだわったというオリジナルタンク。流線型のシルエットを実現したスタイルだ。レイクしたトリプルやロングライザー+ハンドルなど細部まで計算していることがわかる。

スイングアームからシートレールと直線的なラインに合わせながらも絶妙なアールにこだわったというオリジナルタンク。流線型のシルエットを実現したスタイルだ。レイクしたトリプルやロングライザー+ハンドルなど細部まで計算していることがわかる。

欠点を隠すのでは無く、逆に活かす。それもまたカスタムビルドにおいては大切なことであり、そこから導き出される結果というものが、必ずや存在するはずなのである。

ホンダ STEED600の詳細は次ページにて

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