ヤマハ ドラッグスター400
ヤマハ ドラッグスター400

ヤマハ ドラッグスター400 – インジェクション採用でバージョンアップ

掲載日:2010年05月13日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ヤマハ ドラッグスター400の特徴

ヤマハ ドラッグスター400の画像

クロームパーツの輝きが作り出す上質感
所有する喜びを満たしてくれるクオリティ

走りの良さもドラッグスター400の大きな魅力だが、それ以上にスタイルはこのモデルの人気を支える重要なポイントだろう。エンジンの挟角を70度に設定し、ダブルクレードルフレームの前方に配置することで車両の高さを押さえつつ1610mmというロングホイールベースを実現。ノーマルの状態で迫力あるロー&ロングフォルムを作り出した。デビューした当時はこスタイルが大きな話題となった程だ。また、リアサスペンションユニットを車体下に配置してリジッド風のルックスとしているのも特徴で、乗り味の良さとスタイルを両立している。

ヤマハ ドラッグスター400の画像

この車体に組み合わされる外装パーツは、クルーザーらしくクロームパーツを多用した美麗なもので、灯火類やハンドルはもちろん、エンジンやマフラーもオールクローム。前後ホイールリムもクローム仕様となっており、まばゆい光を放っている。中でも燦然と輝く空冷Vツインエンジンの存在感は格別で、このクラスでは多数派となる水冷エンジンのようにラジエーターや補器類がないため、より造形の美しさが際立つ雰囲気だ。クルーザーカテゴリの車両にはどのメーカーもクロームパーツを積極的に採用しているが、このエンジンの美しさを考慮するとドラッグスター400が頭一つ抜きん出ているように思えてしまう、というのは少し褒め過ぎだろうか。また、意外と見落とされがちなサイドスタンドもこだわりを感じさせてくれる部分で、流麗なバターナイフ型のものを採用している。定番とも言える低く長いスタイルと、光り輝くクロームパーツに、存在感あるクラス唯一の空冷Vツインエンジン。このマシンなら、バイクを所有する喜びをたっぷりと満たしてくれるはずだ。

ヤマハ ドラッグスター400の画像

一方、実用性もきちんと基本を抑えているのが、ドラッグスター400の良いところ。これまでのモデル同様メンテナンスフリーのシャフトドライブを採用するほか、ツイントリップと時計を内蔵するタンクオンメーターを装備。もちろん、小物入れやヘルメットホルダー、盗難防止イモビライザーといったところも忘れていない。また、2010年モデルではタンデム側のフットステップ位置を30mmアップしており、パッセンジャーの乗り易さにも配慮しているのも特徴。つい個性的な見た目に気を取られてしまうが、こういった部分にも手を抜いていないのは好印象だ。もしルックスを重視して選んでも、日常に不便を感じるようなことはまずないだろう。ノーマルでも存在感のある美しいスタイルと、確かな実用性を備えるドラッグスター400。意外なほど充実した走りの性能も考えれば、ミドルクラスクルーザーのベストセラーモデルというのも、納得が行く話だ。

ヤマハ ドラッグスター400の詳細写真は次ページにて

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