

掲載日:2008年08月20日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
「クルーザーはツーリングには向いているが走れない」そういう先入観を持った人にレイダーはオススメしたい。コンプリートカスタムと勘違いするほどのカスタムテイストを持ちながら、これほど走りを楽しめるクルーザーはないからだ。また、足を前に投げ出すポジションながら、シートの作りがいいせいか、長時間の走行でもお尻が痛くなることがなかった。このシートなら日に2、300kmのツーリングでも問題なくこなしてくれるはずだ。ただし、タンデムシートは幅広ではあるものの、やや尻下がりになっているのが気にかかるところ。タンデムでのツーリングの際は、発進時にタンデムライダーに気を遣ってあげた方がいいだろう。街乗りからツーリングまで、一人で走るのならば不満を見つけることができないバイクだ。
常日頃からハーレー各モデルの試乗していた私だが、ハーレーとはテイストが違うレイダーは素直に楽しむことができた。走りに力点を置いた国産車らしいポテンシャルの高さは、ハーレーとは開発コンセプトが違うと思わせてくれる。以前は、各メーカーのクルーザーはハーレーをモチーフに開発されているのが如実に伝わってきた。しかし、レイダーは違う。スタイルこそハーレーの影響が強いものの、走りに関しては別の方向を見て開発されているように思える。ただし、クルーザーの楽しみの1つであるカスタムについては、ノーマルでスタイルが確立されていることもあって、自由度は少ないかもしれない。ツルシで購入してノーマルのままで楽しむのなら、コストパフォーマンスは高いバイクと言えるだろう。
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