

掲載日:2008年01月15日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
一目見ただけで強烈な印象を覚える大柄な車体に跨ってみる。ハンドルこそ体が小さい人には少々苦しいポジションとなっているが、足つきは良好で取り回し時に気になった329kgという重量も重心が低いためか乗ってしまうと気にかからない。エンジンを掛けてみると、大排気量モデルでありながらサウンドは非常にジェントルでやわらかなもの。始動時やアイドリング時の振動も抑えられており、鼓動以外の余計なノイズをしっかりと抑えたものとなっている。標準装備のステップボードに足をかけ、ギアを入れて走り出せば豊かなトルクとあいまって、きわめてスムーズな加速見せてくれた。
スロットルを大きく開けたときの力強さはさすがと思わせるものがあるが、常用域でのライディングフィールはシルキーと呼ぶにふさわしいもの。どこまでも滑らかにパワーを発揮し、太いトルクのおかげで余分なギアシフトも発生せず、どこまでも走り続けたくなる快適さを味わうことができる。また、サスペンションとブレーキ性能についても申し分なく、軽い操作や入力でコントロール可能。このあたりのダイレクトなフィールは、アメリカンバイクというよりスポーツモデルに近い感覚がある。クルージングのような余裕ある走りだけでなく、指先で感じる繊細なライディングにも応える奥深い性能は、XV1900Aが次世代のクルーザーであることの証明といえるかもしれない。
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