

掲載日:2007年12月26日 試乗インプレ・レビュー
ここのところミドルクラスのアメリカンに乗ることが多く、改めて和製アメリカンの奥深さに感心させられる。今回試乗するシャドウ750は、ミドルクラスといってもいわゆる“ナナハン”という、一昔前ではしっかりビッグバイクのカテゴリーに入る排気量を持っている。それだけに400ccクラスとは違った乗り味にとても期待が膨らんでいた。シャドウ750は、80年代後半から90年代のHondaのミドルクラス・アメリカン「スティード400/600」の後継モデルとして、現行のシャドウ400とともに1997年に登場したモデルだ。
Hondaのアメリカンは80年代から「スピリット・オブ・ザ・フェニックス」という基本指針を継承しながら進化してきている。「フェニックス=不死鳥」というキーワードに「伝統と進化」、「より自由なスタイルへの昇華」という意味を込め、今でも新世代アメリカンモデルの開発の指針として貫かれてきている。かつてHondaはこのコンセプトで“アメリカン”というカテゴリーが確立されるきっかけのモデルを誕生させた。それが1988年に登場したスティード。当時としては本格的なアメリカンスタイルが人気を博し、アメリカンをミドルクラスの定番モデルにまで昇華させた。シャドウ750はそんなスティードが持つチョッパーライクなスタイルとは趣を変え、90年代後半のアメリカン・カスタムのトレンドであったクラシック・アメリカンスタイルで登場。ロー&ロングのフォルムでアメリカンの力強さを表現し、そこにレトロな雰囲気、ゴージャスな感覚を加えた「NEW AMERICAN CLASSIC CUSTOM」というコンセプトのバイクなのだ。
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