ホンダ グロム(2021)

掲載日:2021年06月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

HONDA GROM (2021)
HONDA GROM (2021)

マイナーチェンジで新エンジンを搭載
トランスミッションは5段変速に

グロムは前後輪に12インチホイールを採用したコンパクトなスポーツバイクです。原付二種クラスながらクラッチレバーを備えた本格的なマニュアルトランスミッションを持ち、車両を操る楽しさを味わうことができます。グロムの初代モデルは2013年に発売、2016年にはマイナーモデルチェンジで外装デザインを一新。さらにこの2021年モデルでは、外装を再び変更すると同時に新設計のエンジンを導入、トランスミッションは従来の4段から5段変速へと変わりました。

123ccの新エンジンは形式こそ変わらず空冷OHC単気筒ですが、ボア・ストロークは52.4mm×57.9mmから50.0mm×63.1mmへと変わりロングストローク化。圧縮比は9.3から10.0へと高まり、低フリクション技術もエンジン内部の随所に採用。最高出力は従来モデルより0.2kW上がって7.4kW(10PS)/7,250rpmに。燃料消費率も改善し、2名乗車時の60km/h定地燃費は63.5km/Lをマーク。なお、燃料タンク容量は5.7Lから6.0Lへと大きくなっています。

新しい外装デザインもユニークで、LEDのヘッドライトを含め存在感のあるものとなっています。サイドカバーや燃料タンク左右のシュラウドには、取り付けボルト周囲に円形ガーニッシュを配してサイドビューのアクセントとしています。またシートはフラットな形状になり、乗車ポジションの自由度も向上しました。アルミキャストホイールも力強さを感じる5本スポークタイプへとデザインを変更しています。

安全装備としては、フロントブレーキに1チャンネルのABSが標準装備となりました。5速となったトランスミッションは、市街地走行からツーリングまでさまざまなシチュエーションに対応できる変速比です。そのほかデジタルメーターにはギヤポジションインジケーターとREVインジケーターも追加。車体色はフォースシルバーメタリックとマットガンパウダーブラックメタリックの2種類を用意、車両価格は消費税10%込みで38万5,000円となっています。

ホンダ グロムのここがポイント!
  • ● 円形ガーニッシュが目を引く新しい外装デザイン
  • ● 出力と燃費が向上した新開発の空冷123ccエンジン
  • ● 変速比を最適化したマニュアル5速のトランスミッション

ホンダ グロムのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    Z125プロ

    カワサキZシリーズのなかで最も軽量コンパクトなスーパーネイキッド。エンジンは空冷単気筒、最高出力は7.1kW、変速は4段、価格は消費税10%込みで35万2,000円。

  • ホンダ
    モンキー125

    コンパクトで可愛らしいデザインが魅力のレジャーバイク。最高出力は6.9kW、変速は4段、燃料タンク容量は5.6L。価格は消費税10%込みで40万7,000円より。

  • ベネリ
    トルネードネイキッドT125

    前後輪12インチのコンパクトスポーツモデル。縦型シリンダーの単気筒は最高出力8.2kW、変速は5段、燃料タンク容量7.2L。価格は消費税10%込みで32万8,000円より。


こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索