カワサキ ニンジャZX-10R(2021)

掲載日:2021年06月23日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

KAWASAKI Ninja ZX-10R(2021)
KAWASAKI Ninja ZX-10R(2021)

新デザインのカウルで空力性能を向上
高出力4気筒のスーパースポーツモデル

ニンジャZX-10Rは、フルカウルの車体に高出力の水冷4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルです。ニンジャZX-9Rの後継として2004年型から登場、2019年には日本国内向けにも発売となりました。市販車ベースのロードレース、スーパーバイク世界選手権では、このニンジャZX-10RおよびバリエーションモデルのニンジャZX-10RRが、2015年から2020年まで6連続でタイトルを獲得しています。

今回発売となった2021年モデルでは、ウイングレットを装備した新デザインのカウリングを採用。空力性能は従来モデルに比べ約7%向上し、ダウンフォースは17%向上しました。同時にウインドシールドが高くなり風防性能も良くなっています。ニンジャスーパースポーツシリーズのトレードマークでもあるラムエアインテークは、従来モデルと同じ導風効率を維持しつつコンパクトな形状へと進化。

パワーユニットは強大なパワーと扱いやすさの両立を目指した998ccの水冷4気筒です。より高い回転でピークトルクを迎えるエンジン特性とすることでスロットルを開けやすくしています。最高出力は149kW(203PS)/13,200rpm、ラムエア加圧時の最高出力は156.8kW(213.1PS)/ 13,200rpm。新採用の空冷式オイルクーラーは、スーパーバイク世界選手権ファクトリーマシンからのフィードバックです。

車体骨格はアルミニウム製のツインチューブフレームです。車体ディメンジョンはホイールベースを10mm伸ばして安定性をさらに強化、スイングアームピボットは1mm下げてコーナー脱出時のリアサスペンションの動きを向上。そのほかツーリングを快適にするエレクトロニッククルーズコントロールや、スマートフォン接続機能を備えるTFTインストゥルメントパネルなど先進機能も採用しています。

車体色はフラットエボニーとライムグリーン×エボニー(KRTエディション)の2種類。車両価格は消費税10%込みで229万9,000円。5月28日発売です。

カワサキ ニンジャZX-10Rのここがポイント!
  • ● 空力性能とダウンフォースを向上させるウイングレット
  • ● 最高出力149kW(203PS)を発生する4気筒エンジン
  • ● ツーリングを快適にするクルーズコントロールシステム

カワサキ ニンジャZX-10Rのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CBR1000RR-Rファイアブレード

    操縦性を追求した車体に高出力の水冷4気筒を搭載。最高出力は160kW、カウル側面には加速時の車体浮き上がりを抑えるウイングレットも装備。税10%込みで242万円。

  • ヤマハ
    YZF-R1 ABS

    サーキットに狙いを定めたスーパースポーツモデル。最高出力は147kW、クランクシャフトには不等間隔爆発のクロスプレーンタイプを採用。税10%込みで236万5,000円。

  • スズキ
    GSX-R1000R ABS

    水冷4気筒には排気デバイスや遠心力を利用した可変バルブタイミング機構なども採用。低中速を損なうことなく145kWの最高出力を発生。税10%込みで215万6,000円。


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