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配達に使われる“あの赤いボックス”を一般向けに発売!?

  • 取材協力/旭精器製作所  取材・撮影・文/野岸泰之  構成/バイクブロス・マガジンズ
  • 掲載日/2018年3月20日

「バイクは機動力があって便利だけれど、収納力や積載性がもう少し高ければさらに便利なのに……」そんな思いを抱いているライダーにオススメなのが、ボックスの取り付けだ。旭風防でおなじみの旭精器製作所では、取り付け簡単で大容量、しかもその容量を簡単にアップさせることができる『集配用キャリーボックス』をリリースしている。その魅力を紐解いていこう。

最大148リットルにもなる大容量のボックス
必要に応じて3段階に容量を変えることが可能

世の中、すでにバイク用のボックスはさまざまなメーカーから発売されているが、旭精器製作所がリリースしている『集配用キャリーボックス』は、ほかとは違うユニークな商品だ。

まずこの形、どこかで目にしたことはないだろうか? そう、全国どこでも見かける、あの赤いスーパーカブの後ろに設置されたおなじみの赤いボックス、それを一般用に発売しているのだ。

雨の日も風の日も、手紙の配達などに使われているボックス……それだけで耐久性や利便性の高さは証明されているようなもの。それに加え、機能性も抜群なのだ。

さらに注目したいのが、最大148リットルという、見ての通りの大容量。しかも容量を3段階に変えることができるユニークな機能を持っている。容量の変更はワンタッチで簡単に行うことができる。さらに独特なのが、フタの構造だ。跳ね上げて開いてから、スライドさせてフタをボックスの脇に収納できるのだ。これなら中の荷物の出し入れの際に、フタが邪魔になることもない。

丈夫で軽いポリプロピレン製で、取り付けはパイプキャリアであれば別売の金具セットで簡単に装着できる。ビジネス用途以外にも、釣りや買い物、キャンプなど、多くの用途で活躍してくれそうだ。

厳しい業務に耐えるボックスには数々の工夫が施されている

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集配用キャリーボックス(AB-5W オープン価格)の本体サイズは、幅675×奥行510×高さ370~515mm。本体は2重構造になっており、外箱をスライドさせることで3段階に容量を変えることができる(110~148リットル)。容量の可変は外箱の取っ手の内側にあるツマミを掴んで引っ張るだけ。レールに沿ってスライドする外箱の動きはスムーズで、作業は簡単に行なえる(写真は最大時)。

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フタには独自のスライドヒンジを採用。通常の開閉動作のほか、開けた状態で箱の背面にスライドさせて収納することが可能。フタに設けられたレールによってスライドは非常にスムーズだ。この構造だと開口部を広く使えるというメリットのほか、強風時などにフタがあおられて急に閉まったり、バランスを崩す心配もない。

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取り付けは別売の取り付け金具(オープン価格)で行なう。ホンダ・スーパーカブなどのパイプキャリアにベストマッチするようになっており、6ヵ所で固定する。ボックスの底にはある程度のガイド穴が空けられており、工夫次第でさまざまな車種にも取り付け可能。ちなみに90度横向きに設置することも可能だ。

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フタのロックはツメのついたバックルで行う。施錠も可能なので大切なものを収納している際も安心だ。鍵はかけなくても開閉動作ができるため、頻繁に停まって荷物を出し入れする際なども不便を感じることはない。

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本体の素材は軽量化を重視してポリプロピレンを採用。ボックスのフチにはリブが設けてあり、強度を確保している。また、ネジ類は内側から締める構造で、外側からのイタズラ防止に配慮。特殊なネジは使用せず、パーツ交換などはすべてユーザー自身が一般的な工具で行なえるようになっている。

旭風防『af(アフ)』

旭風防『af(アフ)』

旭風防の名で知られるスクリーンやキャリーボックスを製造販売するのが、1955年創業の株式会社旭精器製作所。「技術力とスタイリッシュデザインの融合」を掲げた製品の品質には定評があり、国内バイクメーカー純正品や官公庁でも多く採用されている。2014年にブランド名を『af(アフ)』に統一した。