『ライダーズパーク憧屋』(しょうや)は、地元のバイクユーザーの暮らしを20年以上も支えてきた人気店。ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキを扱う正規販売店として、原付バイクから大型ロードスポーツまで幅広く対応。さまざまなニーズに応えてくれるきめ細やかなサービスが支持されている。
「小学生のころ、よく街の自転車屋さんを見ていました。そこのおやじさんがパンク修理か何かをしている。待っているお客さんも作業を見守り、お茶を飲みながら世間話をしている……そんな雰囲気が大好きでした」
そもそも、小野さんがバイクに乗りはじめたのは16歳の時。当時、男子がバイクに乗るのは当たり前のことだったという。
「3月生まれなのでなかなか免許が取りに行けなかった。待ち遠しい時間が長かった分、よけいにバイクに乗れるようになった時はホントにうれしかったです(笑)」
社会人として上野のバイクショップ、さいたま市のバイクショップで10年間ほど経験を積んだ。
「大変勉強にはなりました。また、少しずつ“自分がしたいサービス”を具現化したいと思うようになりました」
そうして独立するための準備をはじめ、理想のショップづくりを目指して、1991年に埼玉県久喜市で開業したのである。2004年には同市内の現在の場所に移転拡大。2014年には大幅リニューアルを実現した。
「昨年受けた大雪の被害のための修理がきっかけでしたが、この数年来、考えて温めてきていた改装も同時にしました」
その改装の店づくりを考えるきっかけとなったのは同業の他店を訪れた時の事だった。
「“同業他者”である私でさえも、そこは“居心地”が良かった。“こんな場所(店)にしたい”と思いました。ライダーが用がなくても遊びに来られるようなお店でした。ライダー同士が情報交換したり、語り合ったりと。そこのショップはツーリングの目的地にもなっていたんです」
そして年齢的や体力的な問題、また身体的な問題がある方などにも“バイクの爽快感を楽しんで欲しい”と思い、トライクの導入も本格的にスタート。セットアップ方法やメンテナンスを勉強して積載用のトラックも準備した。今後はバイクに関する技術的なこと、サービスの内容を充実させてゆくとともに、人が集まることができる“居心地のよい場所づくり”が大切だと考えている。現在、ショップには大型の駐車場を完備。明るく清潔な店内に、くつろげるスペースを設け、リビングにいるような心地よさを追求して、店名も『バイクショップ 憧屋』から『ライダーズパーク 憧屋』へと変更した。
「お店は人が来てくれてナンボ。バイクを通じて出会ったり、交流したりして楽しさを知って欲しいですね」
広々としたショールームには、国産4メーカーの新車や中古車をメインに展示。休憩スペースにはテーブルやソファーが設置され、ゆったりとくつろげる雰囲気になっている。ドリンクコーナーもあるので、車両やカタログ、雑誌を眺めながら、バイク談義をするのも楽しい。倉庫には豊富な車両をストックしており、時間をかけて納得するバイク選びができる。また、隣接するファクトリーでは熟練の技術スタッフがサービスを担当。現段階では同店で購入したユーザーの車両に限り、整備にも対応するなどアフターケアも万全だ。
同店のもう一つの魅力が、交流する楽しみだ。4~11月のシーズンにはツーリングを企画。年に1度は1泊2日のキャンプツーリングも催されている。そのほか、パーティーやバーベキューなどの交流イベントが盛りだくさん。バイク乗り同士で楽しく過ごせる時間と場所を提案している。
ライダーズパーク憧屋
住所/埼玉県久喜市古久喜131-1
TEL/0480-21-7760
FAX/0480-21-7768
営業/9:00-20:00
定休/ 水曜日・第3日曜日
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