REVO
三重県/輸入車取扱店

取材協力/OVER JOY  取材・撮影/伊勢 悟  取材・文/香西 圭太
掲載日/2015年7月31日
各国の新旧シングル&ツインのモデルを中心に扱うレヴォ。母体が名門コンストラクター、オーヴァーレーシングだけに技術とセンスが光る。バイクの販売やカスタムはもちろん、ウエアのマックスフリッツ鈴鹿、バイカーズカフェのバニービーチも一体になった大人のためのスペースだ。
INTERVIEW

カスタムとレース、そしてアパレル
スズカに誕生したバイク文化の発信地

8耐に代表されるスズカのイメージはロードレース、そして激戦を戦うコンストラクターたち。そんなスズカに新しいショップREVO(レヴォ)が誕生した。扱う車種はBMWやモト・グッツィ、それにトライアンフなどの欧州ツインが中心。それも新車だけでなく旧モデルも手がける。

 

この広いスペースは上質なライディングギアで知られるマックスフリッツのショールームにもなっている。ほかにもレンタルバイク鈴鹿の事業所や月極のレンタルガレージなど、多彩な顔を持つ、大人のライダーのためのスポットだ。このREVOを率いるのはオーヴァージョイの代表、佐藤健志さん。トップクラスのレースで活躍し、高品質なスペシャルパーツの製造でも名高いオーヴァーレーシングの佐藤健正氏を父に持つ方だ。REVOという店名はOVERの逆読みから。子供の頃からモトクロスに親しみ、現在もクラシックバイクのレースに出場するライダーでもある。

 

REVOの個性的な店内デザインとウエア類の充実に役立っているのが佐藤さんの経歴。服飾系の勉強をしてからアパレル系の会社に勤め、そこで商品を選ぶたしかな目を養ったのだ。ちなみにREVOのロゴをデザインしたのはデザイナーのシンイチロウアラカワ。ほかにも神戸を拠点にオーダーブーツを作るロッコの出張オーダーイベントなども開催する。洋服選び、そしてバイク選びも親身になってアドバイスしてもらえるのもREVOと佐藤さんの強みだ。

 

以前は東京でバイカーズカフェとして人気だったバニービーチがこのREVO内に移転。店内のカウンターでバイクやウエア選びにおしゃべりを……と楽しめる。カフェ部門を担当するのはバニービーチの主催でドゥカティ750F1に乗る吉岡さん。アメリカンスタイルのフードはバニービーチでも評判だったメニュー。またバイク好きとして知られるモデルの多聞恵美さん考案のフルーツ系ドリンクも加わった。週末は夜まで営業となり、今後はライブなどのイベントも開催していくという。

 

「バイクに愉しく、格好よく、そして安全に乗る」がオーヴァージョイのポリシー。そのため広い整備スペースを持ち、メンテナンスやカスタムも広く受け付ける。オリジナルパーツも開発していく予定で、取材時にはBMW・R100RSのカスタムも製作中だった。メカニックを担当する若林さんは国産旧車を手がけていた経歴もあり、現行車にとどまらない技術を持っている。

 

オーヴァーレーシングや、同系列でクラシックバイクのレストアと販売を手がけるモトジョイとの協力体制で、オーバーホールなどの重整備やワンオフパーツの製造もグループ内で可能。さらにユーザー向けのメンテナンス教室なども開催される。さらに店舗とセットで独立した月極レンタルガレージ(2台入りで10800円~※現在は満車でキャンセル待ち)があり、REVOを起点に常にベストコンディションで愛車に乗れるというサービスもある。

PICK UP

バイクと過ごす休日のために
こだわりのアイテムとすてきな時間を

バイク好き、レース好きの聖地のひとつ、鈴鹿サーキットのすぐそばにあるREVO。国道23号線沿いで鈴鹿サーキット通りとの交差点北側という好立地。レンタルバイクも充実しており、レース観戦とセットのツーリングや伊勢神宮参りの起点にするライダーも少なくない。代表の佐藤さん自らが手がけたインテリアは快適で、豊富な種類のカフェメニューを楽しみながらゆったりしてみたい。トライアンフやモト・グッツィの新車、中古車、さらにベスパやロイヤルエンフィールドなどマニアックなモデルのメンテナンスやカスタムも手がける。ツーリングなどのバイクイベントに限らずにライブなど、さまざまなバイク文化の発信地になるはずだ。

 

マックスフリッツのウエアは各サイズ、色違いなどのバリエーションも豊富。レディースはもちろん、直販ショップならではのスペシャルなアイテムも。アパレル経験のある佐藤さんがコーディネイトの提案やフィッティングも行ってくれる。試着室も完備する。

広いメンテナンススペース。雨が降っても預かり車両を濡らさないように、ワークスペースの外も広い屋根を設けるといった心配りがうれしい。車検や軽いメンテナンスに始まり、オーヴァーレーシング仕込みの技術でフルカスタムやオーバーホールも得意。

ショップ入り口に面したウッドデッキはスタッフ総出で作ったという。停めた愛車を眺めながらの夕涼みには最高のポイントだ。カフェのテーブルやソファは店内各部にあり、座り心地もそれぞれ違うお気に入りの場所を探すのも楽しみ。

国道23号線に面した看板。欧州車を中心に扱い車種は多岐にわたる。レンタルバイクの拠点にもなっており、四輪をREVOに置いて泊まりツーリングといった楽しみ方も可能。看板右のREVOのロゴはシンイチロウアラカワの手によるもの。

余裕のある商談スペースからは作業中のピットを見ることもできる。壁にはマックスフリッツ製ウエアのコーディネイト例が並んでいる。本棚には海外のバイク雑誌やレースの本が並び、バイク談義の話の種にはぴったり。

ロイヤル・エンフィールドのカスタム。キャブレター時代のモデルのカスタムやメンテナンスも得意としている。これはスクランブラー風のカスタムを施したモデル。キャブレターの変更やワイヤーの取り回しなどフィッティングの丁寧さにも注目すべき。

エンフィールド用のアップマフラー。幅広いマフラーのラインナップと高い加工技術を持つオーヴァーレーシングが母体だからこそ、ワンオフパーツの製作もスムーズなのだ。ショールームに並んだBMW・R100RSにもワンオフの2in2の独立型メガホンマフラーが取り付けてあった。

オープンを記念して作ったREVO/MaxFritz Suzuka/Bunny Beachのロゴ入りポロとTシャツ。プリントではなくすべて刺繍なのも、デザインを担当したシンイチロウアラカワ氏のこだわり。夏にぴったりのアイテムだ。

1990年代に世界的に人気を集めていた単気筒のみのレース。その最高峰のヨーロッパ・スーパーモノ世界選手権でチャンピオンとなったオーヴァーレーシングのOV-20。オーヴァー独特のアルミ楕円パイプのトラスフレームにヤマハ水冷5バルブ単気筒を搭載。

10代表の佐藤さんはクラシックレースも大好き。現在の愛車はトライアンフエンジンをノートンのフレームに搭載したトライトン。純レーサーだったノートン・マンクスやマチレスG50にも乗ったが、トライトンはイジって面白い点もお気に入りだという。

11同じ鈴鹿の名門、モリワキエンジニアリングが創業40周年を記念して作ったCB1100ベースのカフェレーサー。REVOの開店を記念して展示されていた。鈴鹿市内の「ご近所さん」が日本のモータースポーツを支えてきた、そんな歴史をうかがわせる。

12併設するカフェ、バニービーチのフードメニューの一例。こちらは旬のフルーツを使ったパンケーキ。ひとつずつ店長の吉岡さんが手作りする。パフェやキャラメルバナナパンケーキなど、さまざまなスイーツも充実。夏はスムージーなどもメニューに載る。

13多聞恵美さんプロデュースのオリジナルフルーツカクテル。左はスパイシーですっきりしたSpeedREVO、右はフルーツの自然な甘さが魅力のSunBunny。名前も多聞さん命名だ。オリジナルのドリンクもフルーツいっぱい。

14バニービーチの名物、バニビーバーガー。生野菜多め、ソースしっかりのトラディショナルなアメリカンスタイル。他にタコライスや焼きカレーなど、フードメニューは素材から厳選したオリジナル。カフェは週末の夜は23時まで営業というのも嬉しい。

15REVOの母体、オーヴァーレーシングでのアルミスイングアーム製作風景。モトグッツィV7用ステップなどビレットパーツもさまざまなラインナップがある。レース用を含めた高品質なパーツを自社生産しているからワンオフパーツのクオリティも極めて高いのだ。

SHOP INFORMATION

REVO

住所/三重県鈴鹿市寺家5-1-25
TEL/059-373-7633
営業/10:00-19:00(バニービーチは金・土曜のみ23:00まで営業)
定休/水曜日・第1火曜日
URL/公式サイトは現在構築中・公式ブログをご参照ください
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