8耐に代表されるスズカのイメージはロードレース、そして激戦を戦うコンストラクターたち。そんなスズカに新しいショップREVO(レヴォ)が誕生した。扱う車種はBMWやモト・グッツィ、それにトライアンフなどの欧州ツインが中心。それも新車だけでなく旧モデルも手がける。
この広いスペースは上質なライディングギアで知られるマックスフリッツのショールームにもなっている。ほかにもレンタルバイク鈴鹿の事業所や月極のレンタルガレージなど、多彩な顔を持つ、大人のライダーのためのスポットだ。このREVOを率いるのはオーヴァージョイの代表、佐藤健志さん。トップクラスのレースで活躍し、高品質なスペシャルパーツの製造でも名高いオーヴァーレーシングの佐藤健正氏を父に持つ方だ。REVOという店名はOVERの逆読みから。子供の頃からモトクロスに親しみ、現在もクラシックバイクのレースに出場するライダーでもある。
REVOの個性的な店内デザインとウエア類の充実に役立っているのが佐藤さんの経歴。服飾系の勉強をしてからアパレル系の会社に勤め、そこで商品を選ぶたしかな目を養ったのだ。ちなみにREVOのロゴをデザインしたのはデザイナーのシンイチロウアラカワ。ほかにも神戸を拠点にオーダーブーツを作るロッコの出張オーダーイベントなども開催する。洋服選び、そしてバイク選びも親身になってアドバイスしてもらえるのもREVOと佐藤さんの強みだ。
以前は東京でバイカーズカフェとして人気だったバニービーチがこのREVO内に移転。店内のカウンターでバイクやウエア選びにおしゃべりを……と楽しめる。カフェ部門を担当するのはバニービーチの主催でドゥカティ750F1に乗る吉岡さん。アメリカンスタイルのフードはバニービーチでも評判だったメニュー。またバイク好きとして知られるモデルの多聞恵美さん考案のフルーツ系ドリンクも加わった。週末は夜まで営業となり、今後はライブなどのイベントも開催していくという。
「バイクに愉しく、格好よく、そして安全に乗る」がオーヴァージョイのポリシー。そのため広い整備スペースを持ち、メンテナンスやカスタムも広く受け付ける。オリジナルパーツも開発していく予定で、取材時にはBMW・R100RSのカスタムも製作中だった。メカニックを担当する若林さんは国産旧車を手がけていた経歴もあり、現行車にとどまらない技術を持っている。
オーヴァーレーシングや、同系列でクラシックバイクのレストアと販売を手がけるモトジョイとの協力体制で、オーバーホールなどの重整備やワンオフパーツの製造もグループ内で可能。さらにユーザー向けのメンテナンス教室なども開催される。さらに店舗とセットで独立した月極レンタルガレージ(2台入りで10800円~※現在は満車でキャンセル待ち)があり、REVOを起点に常にベストコンディションで愛車に乗れるというサービスもある。
バイク好き、レース好きの聖地のひとつ、鈴鹿サーキットのすぐそばにあるREVO。国道23号線沿いで鈴鹿サーキット通りとの交差点北側という好立地。レンタルバイクも充実しており、レース観戦とセットのツーリングや伊勢神宮参りの起点にするライダーも少なくない。代表の佐藤さん自らが手がけたインテリアは快適で、豊富な種類のカフェメニューを楽しみながらゆったりしてみたい。トライアンフやモト・グッツィの新車、中古車、さらにベスパやロイヤルエンフィールドなどマニアックなモデルのメンテナンスやカスタムも手がける。ツーリングなどのバイクイベントに限らずにライブなど、さまざまなバイク文化の発信地になるはずだ。
REVO
住所/三重県鈴鹿市寺家5-1-25
TEL/059-373-7633
営業/10:00-19:00(バニービーチは金・土曜のみ23:00まで営業)
定休/水曜日・第1火曜日
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