創業百年の新技術「油がついても滑らない」ベッセルのドライバーの画像

創業百年の新技術「油がついても滑らない」ベッセルのドライバー

  • 取材協力/ベッセル  取材・撮影・文/箱崎大輔  構成/バイクブロス・マガジンズ
  • 掲載日/2018年2月26日

バイク好きには親しみのある工具のひとつ、ドライバー。そのドライバーを使用する場面は様々だが、メンテナンスの際に油脂類が邪魔して不便を感じたことはないだろうか? バイクメンテにオイルや潤滑油といった油脂類との関わりは切っても切れないが、その油分がグリップに付着すると、滑って思うように作業が進まない……。その不便をハイブリッド素材のグリップを採用することで解消したのが、ベッセルの『ウッディドライバー』だ。

オイルまみれでも滑らない!?
『ウッディドライバー』登場

バイク好き、メンテ好きなら一度は手にしたことがあるだろう工具がドライバーだ。使用される場面やネジの大きさは様々で、それらの状況に合わせたドライバーを使用することはとても重要だ。

またバイクライフにおいて、ドライバーなどの工具と同じくらい切っては切れない存在が、オイルなどの油脂関連だ。オイルやグリースといった潤滑油などは、バイクの可動部分のスムーズな動きを支えている。しかし、ドライバーなどの工具を使用する場面では、その油脂がとてもやっかいな場合もある。

とくにエンジンなどを分解整備できるヘビーなサンデーメカニックにとっては、使用する工具にエンジンオイルが付着して困ることがある。グリップと手がスリップすることで作業効率が落ち、締める、緩めるといった工程で、ネジの頭を傷めることもあるのだ。

それを防ぐために、その都度グリップや手に付着したオイルを洗浄し、リセットしてから作業にとりかからないとならない。これは面倒だし、時間も取られてしまう。限られた貴重な休日に、愛車をメンテナンスするサンデーメカニックにとっては辛いところだ。

そんなオイルなどの油脂類が手に付着するような場面で使用したいのが、VESSEL(ベッセル)の『ウッディドライバー』だ。このウッディドライバーのグリップは、表面の粗い木材粉が油分の流動を止め、非常に高い滑り止め効果を発揮する。これなら、わざわざグリップや手を洗浄することなく作業が続けられるうえに、しっかりとしたトルクで締め付けや緩めることができ、ネジも傷めず効率的に作業ができる。

また、普通のタイプ以外にも貫通タイプ、同じグリップのラチェットなども用意されているので、必要に応じた選択が可能だ。サンデーメカニックのみならず、プロでさえ自分のツールボックスに入れておきたい工具だと言える。

ウッディドライバーの驚異のグリップ力を実際に体験

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ベッセルのドライバーの中でも、通常の状態では最も締め付けトルクを発揮するのがスーパークッションドライバーだ。しかし、当然のことながら大量のオイルが付着すると本来のグリップ力が発揮できずにズルリと滑ってしまう。

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同じ状況でウッディドライバーを試してみると、大量のオイルがグリップに付着していても、通常の状態とほぼ同じグリップ力がキープされ、滑ることなく高いトルク伝達で確実にネジを緩める(締める)ことができた。

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グリップ表面に粗い木肌を再現するための金型を採用。素材は木材粉とプラスチックを配合した木樹脂を開発。独自技術の射出成型で造りだされたのが、ウッディドライバーのグリップなのだ。

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ウッディドライバーはハンマーで叩ける貫通タイプと普通タイプ、そしてスタビータイプがラインナップ。長さや先端のサイズが豊富なのはとてもありがたい。

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プラスとマイナスに加えて六角ボルトに対応したナットドライバーも揃う。しかも本体軸が六角断面でスパナを使える仕様だ。またトルクスドライバーや、ウッディドライバー同様のグリップでラチェットレンチも用意されている。

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VESSEL(ベッセル)

ベッセル

日本の工具メーカーとして100年以上の歴史を持つVESSEL(ベッセル)社は、ハンドツールを含め数多くの工具をリリースしている。あらゆる現場で使いやすさと高い耐久性が好評で、国内はもとより海外へも広く普及している。