バイク好き、自動車好きのあいだで話題のケミカル「スーパーゾイル」シリーズ。数多くの愛用者がリピーターになっている事実こそが、同シリーズ商品の性能や効果を実証していると言っても過言ではない。新車はノーメンテナンスではなく「新車だからこそメンテナンス実践」することで、後々のマシンコンディションに大きな違いが出るものだ。
このコーナーでは、高性能ケミカルを利用しメンテナンスすることで、マシンコンディションをさらに良くしようと考えている。
エンデューロレースやオフ走行をメインに楽しんでいるKLX125は、さすがに各作動部分が眼に見えてお疲れコンディションに至っている。いくら新車だったとは言え、さすがにこれだけ過酷な使い方が続くと、ノーメンテナンスはあり得ない!! メンテナンスはマシンのコンディション維持に必要不可欠である。今回はスムーズな作動性を求め、フロントフォークオイルにスーパーゾイル・エコを添加してみることにした。
エンジンオイルは頻繁に交換しているつもりでも、ブレーキフルードやフロントフォークオイルに関しては「思い出したときに……」と口を濁すマシンオーナーが意外と多い。吸湿性が高いブレーキフルードは、雨天走行時に水分を呼び込みやすく、レースエントラントの中には、サーキット走行毎のブレーキフルード交換が当たり前で、決勝レース前日の予選でウエットコンディションだったときなどは、決勝レースの前にプレーキフルード交換とキャリパーピストンの揉み出し&ラバーグリースの塗布を実践している者もいる。
大切な愛車で気持ち良く走りたいのは当然だろう。例えば、雨天走行後にブレーキパッド周辺を見ると、想像以上に砂利が付着している様子に気が付く。時には、ブレーキパッドの摺動面に砂利が噛み込み、大切なディスクローター面がレコード盤のようになってしまうケースもある。そんなことにならないためにも、レーシングマシンはもちろん、街乗りバイクに関わらず雨天走行後は、ブレーキキャリパー周辺の洗浄とメンテナンスを徹底するように心掛けよう。そんなメンテナンスの繰り返しが、実は、愛車のコンディションを良く保つ秘訣でもあるのだ。中古車売買の際に「雨天未使用」と言った決まり文句があるが、本当にそうならブレーキ周辺のコンディションはかなり良いはずである。
フロントフォークオイルに関しては、実は、ブレーキフルード以上に交換頻度が少ない潤滑油のようだ。そろそろやっておこうかとフォークオイルを抜いてみたら、ネズミ色で悪臭漂う液体が出てきた!! といった経験があるサンデーメカニックも数多いはずである。まさか新品オイルのときに赤色だったり、青色だったと誰が想像できるだろう。
フロントフォークは極圧状況下で作動していながらも、潤滑油であるフォークオイルは、同じ場所を行ったり来たりしているだけなので、想像以上に汚れてしまうのだ。しかも旧式フロントフォークのオイルダンパーの場合は、ボトムケースの底に組み込まれるシリンダベース(オイルロックピース)にインナーチューブの下端内側が摺動し、底付き(フルボトム)を防止する構造となっているため、部品の締め付け状況によっては強く擦れてしまい、最悪でカジリ症状が発生してしまうケースもある。そんな状況下では、フォークオイルはあっと言う間に汚れてしまうのだ。実際にフロントフォークを分解してみたら、そんなカジリや偏摩耗を見つけたことがあると言うサンデーメカニックも数多いはずだ。
このように、過酷に使われるフロントフォークオイルに添加することでも、効果を発揮するのがスーパーゾイルである。今回は、4サイクルエンジンオイル用のスーパーゾイル・エコをフォークオイルに5%添加し利用した。
金属同士が擦れ合うときに発生する摩擦熱に反応し、摺動面に金属化合物を形成。摩擦抵抗を減らすのがスーパーゾイルの大きな特徴である。つまりフォークオイルに添加すれば、フロントフォーク内=各摺動部がスムーズな作動性を得られるようになるのだ。本来、フォークオイルには潤滑性や極圧性の他に、高い消泡性なども求められるが、現実的にオイル汚れが激しいフロントフォークの場合は、そもそも本来の走行性能を維持できていないケースが多い。そうならないためにも定期的なフォークオイル交換が必要不可欠なのだが、現実的には性能低下したままのフォークオイルで乗り続けているライダーが、圧倒的に多いようだ。
エンジンオイルとほぼ同じタイミングで交換するのが、フォークオイルの理想的交換タイミングだが、実際には1年に1回とか、車検毎にといった交換サイクルが多いようだ。そんな交換サイクルのなかでもゾイル効果によってフォークオイルの汚れスピードに違いが出る。その結果、フロントフォーク本来の性能を維持できる期間=賞味期限の先延ばしにも効果があるのがスーパーゾイルなのだ。