取材協力/パパコーポレーション  記事元/モトメンテナンス編集部
※この記事は雑誌『モトメンテナンス』120号 P16~17に掲載された内容を再編集したものです
※記事の内容は雑誌掲載当時のものです(モトメンテナンス 120号 2015年6月16日発売)
掲載日/2015年12月24日

バイク好き、自動車好きのあいだで話題のケミカル、それが「スーパーゾイル」シリーズ。数多くの愛用者がリピーターになっている事実こそが、同シリーズ商品の性能や効果を何より裏付けていると言っても過言ではない。今回から始まるバイクメンテナンス入門では、弊社スタッフが新車購入したカワサキKLX125をトライマシンに、スーパーゾイルのシリーズ商品を使って様々なメンテナンスに取り組む様子をリポートしよう。多くのビギナーライダーがメンテナンスに関心を持って頂ければ幸いである。さぁ、自身の手で「バイクいじり」を楽しもう!!

メンテナンスビギナーと呼ばれるメンテ初心者にとっては、たった1本のスパークプラグを点検&交換するだけでも度胸がいるものだろう。多くの初心者が「車載工具」からプラグレンチを取り出し、横穴に棒やドライバーを差し込んでプラグを緩める作業を行うと思うが、ベテランメカニックでも、車載工具を使用する時には「神経を使う」と聞くことが多い。応急処置のためにあるのが車載工具であり、今ではプラグレンチすら積載されず、一本のドライバーが唯一の車載工具という立派なモデルもある。

そんなお話からも想像できるように、DIYメンテナンスにチャレンジしてみたいメンテ初心者は、まず「セット工具」の購入をオススメしたい。例えば、オイル交換の際にはドレンプラグを取り外すレンチが必要だが、セット工具があればコンビネーションレンチや通称めがねレンチ、ボックスレンチにラチェットハンドルなどなど、使い勝手に応じた工具を選べるのだ。そのあたりは選択権が一切無い車載工具とは雲泥の差である。

ここでは新車登録後、数ヶ月間走って走行1100kmに到達したカワサキKLX125で、ビギナーのためのオイル交換作業を実践してみよう。マシンオーナーにお話を聞くと、走行800kmのときに初回ディーラー点検に出したそうだが、その後、ツーリングや通勤に使い、特にメンテナンスなどしていないそうだ。

バイクブロスのスタッフが通勤に使っているカワサキKLX125 。今連載のトライマシンである。新車だからこそ乗り始めから高性能ケミカルを使ってメンテナンスしたいものだ。購入後1142km走行。走行800kmの時にディーラーにて初回点検を行ったそうだ。

今回は100%化学合成のフルシンセティックオイルにスーパーゾイルをあらかじめ添加してある「シンセティックゾイル10W40」を利用しオイル交換を実施することにした。例えば、お疲れ気味の旧車エンジンでは、性能を体感できるオイル添加剤として圧倒的なリピーター数を誇るのがスーパーゾイルである。しかし、どんなエンジンでも使い込み、走り込むことでエンジン内部の各摺動部(擦れ合う部分)には摩耗痕やキズなどが発生するものだ。このKLX125は新車だが、空冷エンジンを搭載しているため、やはり高性能なエンジンオイルを使いたいものである。特に、ビギナー向けのエンデューロレースや林道ツーリングに行く機会があるようなら、尚更コンディションには気を配りたいものである。

SYNTHETIC ZOIL【10W-40】
シンセティックゾイル(100%化学合成油)
1000mlボトル◎税別4,300円

100%化学合成の高性能エンジンオイルにスーパーゾイル成分をあらかじめ添加してある高性能エンジンオイル。優れた油膜特性により摺動抵抗を低減し、摩擦熱によってスーパーゾイル成分が反応。顕微鏡レベルで見るとただれている金属表面を改質再生する効果を持っている。

オイル交換前に準備するのはエンジンオイルだけではない。2回に1回はオイルフィルターを交換したいので、オイルフィルター、フィルターカバー用のOリングはカワサキ純正新品部品を購入した。

エンジンの新旧に関係無く、内部パーツのコンディションアップに高い効果を発揮するのがスーパーゾイルである。カムジャーナルやピストンピンなど、一見ではピカピカに輝くエンジン部品でも顕微鏡レベルで摺動面を拡大すると、驚くほど数多くの細かな傷を発見することができる。そんな機械的摺動面の荒れやただれを金属表面改質再生効果により、スムーズに馴染ませることができるのが、スーパーゾイルの大きな特徴なのだ。

例えば、ここで使用するシンセティックゾイルなら、極圧作動で発生した摺動部の摩擦熱にゾイル成分が反応し、金属表面に化合物を形成。この化合物が摺動面のフリクションロス=摩擦抵抗を減らし、これまで以上にエンジンが滑らかに回るようになるのだ。

スーパーゾイルが添加されているエンジンオイルは、摩擦抵抗が少ない分、オイル自体のライフが長くなり、オイル交換サイクルを延ばすこともできるようになる。また、各摺動部の摩擦抵抗が減り、エンジンパーツをいたわるため、パーツ自体を長持ちさせる=ライフアップが可能になる。パーツの入手が困難な旧車オーナーの中には、組み込まれているパーツを長持ちさせることを目的に、スーパーゾイルを添加している例も多いようだ。

バイクの新旧に関係無く、利用することで高い効果を得られるのがスーパーゾイルである。エンジンだけではなく、車体各部の摺動作動部にもスーパーゾイルシリーズの商品を使い、今後はこのKLX125のコンディションアップにチャレンジしていきたいと思う。

KLX125のドレンプラグはクランクケースの左前方にある。何も考えずにオイルを抜き取ってしまうと周辺部品やフレームがオイルで汚れてしまうため「よだれ掛け」のような厚紙を準備しておくとよい。オイルを抜き取ったらウエスでネジ部分をクリーンナップしよう。

カワサキ純正オイルフィルターを利用した。純正部品と同等のクォリティを持つ優良部品を使っても良い。フィルターケースの中もキレイなウエスでしっかり拭き取ろう。

何度も開け閉めを繰り返したドレンプラグはパッキンワッシャが潰れてしまっているケースが多いので新品部品に交換しよう。ドレンの締め付け時は双方の締め付け座をウエスで拭き、指先回しで締まるところまでプラグを入れ、最後にレンチで締め付けよう。

オイルフィルターケースは右側クラッチカバーに仕込まれている。オイルが溢れ出さないようにウエスで流れ止めを作りフタを取り外そう。ボルトの頭は8mmだ。フィルターケースのフタにはOリングが組み込まれるので洗浄後に新品部品に交換した。

エンジンオイルは一気に規定量入れず、容量1リットル前後なら最初に800cc程度注入してからまずは始動。FI 車のエンジン始動はボタンひとつなので、本当に楽だ。30 秒程度アイドリングさせたらエンジン停止し、ちょっと待ってから車体を直立させてオイルレベルを確認し、不足分を注ぎ足すのが手順だ。

オイル交換などなど、何らかのメンテナンス実践した際には、必ずドライブチェーンのメンテナンスを心掛けよう。汚れたチェーンは洗浄後にスーパーゾイル・チェーングリースを吹き付けることで、チェーン寿命が確実に延びる!!

好みのブランドオイル派にはこちら

SUPER ZOIL ECO for 4cycle
スーパーゾイル・エコ
容量320ml 税別9,800円 *200/450mlボトルもあります*
SUPER ZOIL for 4cycle
スーパーゾイル
容量320ml 税別6,800円 *100/250/450mlボトルもあります*

長年使い続けているブランドオイルがあるベテランライダーの中には、こちらの添加用スーパーゾイルを愛用しているファンも多い。4サイクルエンジン用にはエンジンオイル量に対して10% 添加するスーパーゾイルと、5% 添加のスーパーゾイル・エコの2タイプがある。好みに応じて使い分けよう。