高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル
取材協力/パルスター株式会社  記事元/モトメンテナンス編集部
掲載日/2017年3月29日
ベースオイルの良さが性能の決め手!!
「グループⅢ」カテゴリーで世界最大のシェアを持つ
SKルブリカンツのバイク用オイルが日本市場に登場!!

エステルやPAOは高性能ベースオイルの代名詞だが、リーズナブルながら高性能で注目されているのが「GroupⅢ」である。その高い性能を最大限に引き出したのが、韓国SKルブリカンツ社のZIC(ジック)オイルだ。日本初上陸のオイルの実力に迫ってみよう。

潤滑や冷却はもちろん、省燃費性などの環境対策にも重要なエンジンオイル。鉱物油や化学合成油といった成分組成や粘度など様々な要素があるが、すべての製品は大半を占める「ベースオイル」に「添加剤」を加えて製造されている。添加剤には酸化防止剤や極圧剤や減摩剤などいくつもの種類があり、それらはベースオイルにはない特性を与えたり、あるいは性能を引き上げる目的がある。

添加剤の多くは高分子化合物であり、エンジン内部で受ける熱や圧力、回転するギアによるせん断力により分子結合が破断して、ベースオイルより先に性能が減衰しオイル自体への性能依存度が高まるため、ベースオイルの性能が重要となる。添加剤頼みでベースオイル性能を補う製品と、ベースオイル自体を高性能化した製品では、初期性能の持続力やエンジン保護性能いずれにおいても後者が優れているのはオイル界の常識である。

ベースオイルはⅠ~Ⅴの5種類に分類されており、中でも鉱物油を高度水素化分解、異性化精製したグループⅢオイルを使用した製品は全合成油として認知され、性能とコストのバランスの良さでシェアを拡大している。そしてこのグループⅢで圧倒的に強いのが韓国ナンバーワンの潤滑油メーカー、SKルブリカンツである。

オイルメーカーといえば欧米企業が主体という印象もあるが、韓国内の企業体としても第3の規模を誇るSKグループの一部門である同社は、石油メーカーとしての歴史が新しい分、最新鋭の生産設備で高性能オイルを開発できる強みがある。同社が製造するyubase(ユーベース)のグループⅢオイルは実に90か国以上に供給され、世界シェア41%を占めるほど広く行き渡っている。我々がよく知る有名ブランドのオイルにも、実はベースオイルにyubaseを使用している製品は数多く存在する。

グループⅢベースオイルが注目される理由のひとつは粘度指数の高さ。サンメカならご存じの通り、エンジンオイルは低温時は粘度が高く、高温時は粘度が下がる基本特性がある。粘度指数とは、低温時と高温時における「粘度の変化の度合い」を示す数値で、粘度指数が低いオイルほど温度による粘度の変化が大きくなる。具体的には低温時の粘度が高く、高温時には粘度が低いオイルは粘度指数が低い。冷間始動時にフリクションロスが大きく、油温が上がるとシャバシャバな特性のオイルなんて、使いづらくて仕方ない。

これに対して、低温時の流動性を確保しながら、高温時に必要な粘度を確保できる=温度の変化に対する粘度の変化が小さいのが、粘度指数が高いオイルの特徴だ。省燃費指向が進むエコカーはもちろん、無駄なフリクションを減らしたいハイパフォーマンスエンジンにとっても、粘度指数が高いメリットは大きい。

SKルブリカンツ社のyubaseは、グループⅢの中でもより高い指数であるVHVI(Very HighViscosity Index)= 超高粘度指数を実現しており、実験結果によって低温流動性や酸化安定性、高温時の清浄性能や蒸発率のいずれを取ってもグループⅠ/Ⅱを圧倒的に凌ぎ、原材料コストの高いPAOに肩を並べる性能を発揮することが示されている。

2017年より日本市場に本格上陸するバイク用ZICオイルには4つのバリエーションがあり、最もベーシックなM5を除く3タイプはSKルブリカンツ社のグループⅢyubasaを使用している。オイル性能にとって重要なベースオイル性能の高さと、リーズナブルなコストを両立する「ハイグレードベーシック」というこれまでにないポジションに位置するのがZICオイルである。絶版車から現行車、街乗りからツーリング、スポーツ走行まで排気量を問わずあらゆるシーンに適した新世代エンジンオイルとして、多くのユーザーの期待に応えてくれるはずだ。

高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル

ZIC M9 4T
全合成の真価を実感できる高性能オイル

油種:全合成油VHVI(グループⅢ) 規格:JASO MA2 API SM 粘度:10W-40/ZIC M9 4Tは、APIが規定するグループⅢの粘度指数を遙かに上回るyubaseをベースに、始動直後から全開走行までスムーズな回転フィーリングとタフな油膜性能を発揮するトップモデル。ハードなスポーツ走行にも対応する。

高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル

ZIC M7 4T
優れた保護性能とスムーズな走りを両立

油種:合成油VHVI(グループⅢ) 規格:JASO MA2 API SL 粘度:10W-40 20W-4/10W40に加えて、各部クリアランスが大きめの絶版車や空冷エンジンに適した20W40もあるのがZIC M7 4T。高性能グループⅢベースを用いながら、他メーカーの同等スペック製品より抑えられた実勢価格も魅力のひとつ。

高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル

ZIC M7 4AT
4ストスクーターの性能を引き上げる

油種:合成油VHVI(グループⅢ) 規格:JASO MB API SL 粘度:10W-40/CVTによりパワーバンドを維持して走行する4サイクルスクーターのエンジンは、常に高回転・高負荷になりがちだ。摩擦低減性能が特に優れたZIC M7 4ATは、排気量を問わずエンジン内部を効果的に保護する。

高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル

ZIC M5 4T
 

旧車に適した高粘度タイプもラインナップ 油種:部分合成油 規格:JASO MA2 API SJ 粘度:20W-50 10W-50 ※10W-50はJASO規格を取得しておりません。旧車や外車向けに粘度を高めたZIC M5 4Tは、ラインナップ中唯一の部分合成油を採用する。ベースオイルの硬さは油膜の強さに比例するので、オイルにじみやノイズの大きなエンジンに対する効果が期待できる。

APIによるベースオイルの分類

高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル
高性能ベースオイル「グループⅢ」が決め手のSKルブリカンツのオイル

グループⅠやグループⅡのオイルで現在の要求性能を満たすには、粘度指数向上剤などの添加剤が欠かせないが、グループⅢはもとから高い粘度指数が備わる上に、PAOやエステルに比べてリーズナブルという強みがある。グループⅢのベースオイルで世界最大のシェアを誇るのがSKルブリカンツであり、基本性能や特性を知り尽くした上で製品化されるZICオイルが高性能かつリーズナブルなのは、いわば必然なのである。

 

粘度指数の重要性

左のグラフは粘度指数の大小を比較したもので、指数が小さいオイルは温度による粘度の傾斜が大きくなる=低温で硬く高温でシャバシャバになる。フリクションロスを減らしながら油膜の強さを確保するには、粘度指数が高いほうが有利であることが理解できるだろう。

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