バイクの保険にはどんな種類がある?
文/野岸 泰之  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
掲載日/2016年11月07日

「バイクの保険ってなんだか難しそう」「加入しようとは思っても、正直よくわからない」...そう思ってまだ加入していない人、いませんか? バイクに乗るなら任意保険への加入はもはや常識!! そこで、バイクの保険について簡単に説明していきましょう。

すべての基本となる「自賠責保険」

正式名称は『自動車損害賠償責任保険』で、原付から大型バイクまで、ナンバーのついた車両(公道走行前提の車両)は全て、購入時や車検時に加入が義務付けられています。そのため「強制保険」とも呼ばれます。適用されるのは人身事故だけで、傷害で120万円、死亡に対しては3,000万円、重度後遺障害に対して4,000万円という限度額があります。

バイクの保険にはどんな種類がある?

自賠責保険では補いきれない部分をカバーする「任意保険」

強制加入ではないため「任意保険」と呼ばれますが、自賠責保険で補いきれない事故でも手厚い補償が受けられます。様々なケースに対応する保険があるので、以下にその内容をまとめてみましょう。

人を傷つけてしまったら......「対人賠償保険」

交通事故で相手や歩行者にケガをさせてしまったり、死亡させてしまった際の損害賠償で、自賠責保険を超える部分に支払われます。あくまで相手に対する補償なので、本人やその家族には適用されないので注意が必要です。

クルマや物を壊してしまったら......「対物賠償保険」

交通事故で他人のクルマや建物、財物などに損害を与えてしまった場合の損害賠償に対して支払われる保険です。

運転者と同乗者には......「搭乗者傷害保険」

バイクやクルマに乗っている人が、死亡または傷害を負った場合に保険金が支払われる保険です(搭乗者とは、運転者と同乗者の両者を意味します)。

単独事故に対応するのは......「自損事故保険」

転倒して電柱に衝突したり、崖から転落するなど、相手のいない単独事故や相手の過失がゼロの事故で、運転者自身や同乗者が死んでしまったり、ケガをした場合に支払われる保険です。

事故の相手が保険に入っていない場合には......「無保険車傷害保険」

他人の車両との事故で、相手が対人賠償保険に加入していなかったり、入っていても条件に違反したり限度額が低いなど、十分な補償が受けられない場合に支払われる保険です。

過失割合にかかわらず実際の損害額が支払われる......「人身傷害補償保険」

契約した車両に乗っている人が死傷した場合、過失割合にかかわらず実際の損害額に対して支払われる保険です。対人賠償保険が他人に対する補償であるのに対し、人身傷害補償保険は自分や家族のための保険とも言えます。

事故によるバイクの損害やまさかの盗難には......「車両保険」

事故でバイクが壊れたり、全損になってしまった場合など、その修理代などが支払われる保険です。単独事故や当て逃げにも適用されます。また、愛車が盗難に遭ってしまった場合に補償してくれるのも、車両保険です。

このように、任意保険には多くの種類があります。こられをうまく組み合わせて保険に入れば、バイクライフをより安心して楽しめるのです!

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