
アルキャンハンズはハンドル周りのパーツを得意とするパーツメーカー。なかでも注目なのは、やはり看板パーツであるハンドルだ。今回は、アルキャンハンズのハンドルを実際に車両に装着して、その効果を検証。ハンドル変更によるポジションの変化が、ライディングに与える影響は絶大。ハンドルを変えて、理想のポジションを作り上げよう!!
バイクは、全身を使ってコントロールするもの。とは言うものの、マシンと身体が実際にコンタクトする部分は意外に少ない。その代表的な3点が、ハンドル、シート、ステップだ。それでも、下半身は腰から下の身体全体を使ってマシンをホールドしたり荷重を行ったりするので、まだコンタクトエリアは広い。その点、上半身で実際にマシンと触れる部分はハンドルのみ。上半身からステアリングへの入力は、全てハンドルを通じて行われるのだ。そう考えれば、いかにハンドルが重要なパーツであるかが理解できるはずだ。
右の写真を見てもらいたい。上はCB400SFのノーマル車両。そして下はハンドルをアルキャンハンズのベーシックSFKに交換したものだ。一見してわかるのが、上半身の姿勢の違い。前傾姿勢を強いられるノーマルに対し、ほぼ直立したリラックスした姿勢をとることができている。また、太ももの角度と膝の位置にも注目して欲しい。ノーマルハンドルでは、上半身の前傾に引っ張られて膝の位置が上がっているが、ベーシックSFKでは膝の角度も緩くなっている。ハンドルを交換したことで、上半身だけでなく身体全体が楽な姿勢をとることができるようになったのだ。
こうした、全身がリラックスできるライディングポジションは、白バイやジムカーナ用の競技用バイクに見られるもの。つまり、小回りが多い市街地での走りなどに向いているポジションなのだ。姿勢が楽なので、長距離走行でも効果を発揮してくれる。ならば、ノーマルハンドルが作り出すポジションが悪いのか?と言うと、そんなことはない。例えば、バイクレースの世界最高峰であるmotoGPを走るレーシングマシンは、どれも極端な前傾姿勢のライディングポジションをとっているし、オフロードを飛んだり跳ねたりするモトクロスマシンは対照的な直立ポジションだ。つまり、バイクのポジションというものは、走るシチュエーションによって理想形が変わるものであり、乗り手の体格やライディングスタイル、スキルによっても求められる形が変わってくるものなのだ。
自分のスタイルに合ったポジションを見つけられるか否かで、走りやすさには大きな違いが出る。その理想のポジション探しで、大きな役割を持つのがハンドルなのである。ハンドルの好みは意外に繊細なもの、わずかな違いが気になったりするもの。一方で、一部の特殊な製品を除いて、ハンドルは調整機構を持たない。だからこそ、多くのラインナップを持つメーカーに頼るしかないのが現状だ。
アルキャンハンズのハンドルは、ネイキッドマシン向けのモデルだけでも約40種類をラインナップ。形状の異なるパイプハンドルを、これだけ揃えているメーカーはなかなか無い。アルキャンハンズなら、自分にあったポジションのハンドルをきっと見つけることが出来るだろう。
今回紹介しているベーシックSFKは、アルキャンハンズの最新作。ノーマルハンドルと同様な絞り角度を持たせて、グリップ位置は高く設定。この形状は、CB400SFの教習車仕様をモチーフにしたものだという。多くの人が免許を取得する時に乗ったであろうCB400SFの教習車仕様。ビギナー向けにセットアップされたバイクだけあり、とにかく乗りやすいのが特徴のマシン。その乗りやすさに大きく貢献していたのが、アップライトな乗車姿勢を構築するハンドル。その、乗りやすさ、親しみやすさを再現したのがベーシックSFKなのだ。
アルキャンハンズのハンドルは、ベーシックSFKだけでなく本当に多くのスペックを持った製品が揃えられている。自分にあったハンドルを探して出して、理想のポジションを作り上げることができるのだ。
ハンドル交換を行うと、アクセルワイヤーなどのケーブル類やブレーキホースなどの周辺パーツも、同時交換が必要な場合もある。特に多いのがアップタイプのハンドルに交換し、ケーブルやホースの長さが足りなくなってしまうケース。そうしたトラブルにも心配は無用、アルキャンハンズでは車種別設計のケーブルやホースを2,000種以上ラインナップ。フルオーダー製作にも対応しているので、長すぎたり短すぎたりということがない、ジャストサイズの自分だけのケーブルを仕上げることも可能なのだ。また、バーエンドやグリップなど周辺パーツは実に豊富。アルキャンハンズというブランド名には、ALL=全て CAN=可能 HANDS=手という意味合いも込められているのだという。ハンドル周りのことならすべててのカスタマイズを可能とするメーカー、それがアルキャンハンズなのだ。 ※下記の価格はいずれも税別