掲載日:2017年07月11日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/ゼッパンウエマツ
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 22号』の『物件通信』を再編集したものです
バブル時代の1987年、前年1986年の鈴鹿8耐で優勝したワークスRVFのレプリカモデルとして突如発表されたのが機種コードMR7、ホンダVFR750R/RC30だった。
大きな話題となった同モデルは限定生産のため抽選販売となった。複数のホンダウイング店で予約し、複数の権利を得ていた者がいたほど、話題に事欠かないモデルでもあった。鈴鹿8耐では数多くのRC30が出場し、プライベートチームのレベルアップに貢献。キットパーツも年毎に戦闘力を高め、海外の耐久レースでも圧倒的なエントリー数を誇った。英国のマン島TTレースでは長年に渡りコースレコードを持っていたのがRC30で、ライダーはあのカール・フォガティだった。
ウエマツで見つけたRC30は純正でFRP製の外装パーツをリペイント済み。入荷直後だったので価格は設定中だったが、当時、RC30に憧れていたライダーにとっては気になる入庫に違いない。
国内仕様のマフラーは輸出フルパワー仕様のマフラーと比べ、エキゾーストパイプの形状およびサイレンサー内部の構造が異なっていた。
アルミツインチューブフレームのスイングアームピボット上にリベット固定されている銘板は国内専用モデルの証で限定車のシリアル番号が入っている。バブル時代全盛期の当時、完全予約の抽選販売を実施したことでも話題になった。
極太インナーチューブに耐久レースを意識したクイックリリース式アクスルシャフトクランプのボトムケースを組み合わせていた。
国内仕様の純正スピードメーターは当然ながら180km/h表示の速度リミッター付きだったが、多くのユーザーが輸出仕様のフルスケール300km/h表示メーターを装備しリミッターカット。実際の最高速は250km/hオーバーだった。
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