掲載日:2017年04月11日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/ラッキーウイング
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 22号』の『物件通信』を再編集したものです
1980年代初頭のホンダは、VF750Fを筆頭にしたV型エンジンシリーズを主力にラインアップを拡充。そんな中、インライン4のCBシリーズの命運を賭けて投入されたのが1983年のCBX750Fだった。自主規制値いっぱいの77馬力を発生する空冷16バルブエンジンは、背面ジェネレーターや油圧タペットアジャスター、油圧クラッチなどの新機構を積極的に取り入れ、これをプロリンクサスペンションを採用したスチー製軽量ダブルクレードルフレームに搭載。
ラッキーウイングのCBXは、ウインドプロテクション性に優れたフルカウルを装備して1985年に2000台限定で販売されたボルドール仕様。スズキ400カタナやエリミネーターなど、コアなバイクファンに人気のモデルを多く取り扱うラッキーウイングは1980年代モデルに強いショップで、今となってはかなりレアなこのボルドールも素性の良さが光る1台だ。
エンジンはフルカウルに隠れて見えないが、CB-Fより格段にコンパクトでブラックのペイントに腐食や剥がれはない。傷や転倒の痕のないカウルからも、大切に扱われてきた様子がうかがい知れる。ヘッドライトはレンズは1枚のレンズの奥に2つの反射鏡を備えたデュアルヘッドライト。
燃料計や電圧計を備えたメーターパネルは、レーサーレプリカ系と違うラグジュアリー感が満点だ。走行風を導入するルーバーで快適性を向上。
左フォークにはブレーキング時にキャリパーに伝わる力で減衰力を高めるTRACを装備。前16、後18インチのブーメランコムスターは褪色や腐食のない極上レベル。
ブラックめっきの純正マフラーやシートのコンディションは良好。テールランプは被視認性重視の大型タイプ。
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