兵庫・中華と和の旅

掲載日：2006年07月28日ツーリング情報局 › 関西エリア

1度で2度美味しい
そんなツーリングがしたい

第6回の関西レポートは、前回に引き続き、兵庫県を楽しんでみたいと思います。

今回は、走る道の気持ちよさと食事が美味しいこと、そして風流を楽しめることをテーマに道を選択してみました。一石二鳥?、一度で二度美味しいといった欲張りツーリングとでも呼びましょうか。

前置きはこのくらいにしまして。大まかなルートのご説明をいたしましょう。といっても、簡単至極。スタート地点は、兵庫県の「第2神明道路」玉津インターになります。このインターと交差して走っている175号線と372号線。この2つの道を走り続けるだけというシンプルさ。世の中、シンプルはいいもんです。では、グダグダ言っている前にツーリングレポートをスタートしましょう!

サッパリラーメンで
午後の元気を取り戻せ!

イメージ「第2神明道路」玉津インターを降りて、目の前に175号がありますので北上。この道がなかなか気持ちいいのですが、市街地は普通の道ですから、しばらくはご辛抱ください。30分も走れば、すぐに4車線で空いた道が出てきます。また、周囲には広大な田園風景がぶぁーと広がり、その開放感に思わず「ハーレー買ってよかった~!」なんて叫んでしまうかも。気持ちよさのあまり、ついスロットルを開けすぎないようにご注意ください。

さて走っていると、すぐに三木市に入ります。ここで一風変わった道の駅「みき」があります。ログハウス風の建物が目印。国道沿いなのですぐに見つけられるのではないでしょうか。ここでは「黒田庄牛コロッケ」や「播州百日鶏」など北播磨の食材を使った料理をいただけます。…ますが、ここはガマンです。理由は、今回のランチスポットがここからすぐのところにあるからです。ラーメン店なんですが(ラーメンが嫌いな方はここで、お食事を)、これがかなりオススメです。そういうわけで、ここではコーヒーブレイクにとどめましょう。

イメージ改めて175号線を進みます。ただただ広がる自然を満喫しながら、走り続けると「浄谷町南」という交差点がありますので、ここを左折。1kmほど走ると目的のラーメン店、その名も「らんめん」が見えてきます。ここは地元ではかなりの有名店らしく、土日などは行列ができていることも。私が行った日は大変な行列で、食べるまでに1時間も待つことになりました。待っていると、ラーメンのいい臭いがたまりません。もちろん、私が空腹だからというわけではありません。実際に味は抜群。さっぱりした醤油ベースのスープに、脂身の少ないチャーシュー。煮玉子も絶品です。価格も550円からとお財布にやさしいのがウレシイところですね。ちなみに私は奮発して(笑)、チャーシューメン(850円)をオーダー。もちろん、味、量ともに大満足でした。

心が洗れるような
庭園を眺めて締めくくり

食事が終われば、改めて走りを楽しみます。先ほど来た道を戻り、175号線で北へ。すぐに372号線がでるので左折します。次に目指すは姫路。姫路といえば「姫路城」が世界遺産として有名ですよね。ただ、今回は姫路城を巡るというわけではありません。今回の知的スポットは「好古園」というところ。ここは「裏千家」家元の設計・監修で、京都の数奇屋大工が作ったという本格茶室が有名。しかも、こんな中でお茶(抹茶)を味わえるのです(ちなみに、茶室を双樹庵といいます)。コーヒーもいいですが、たまにはハーレーでお茶、というのもいいと思いませんか?

イメージ粋な茶室もそうですが、庭園の美しさに注目です。それまでワイルドに道を駆けてきたライダーに、庭園の静けさが染み渡るくらい見事。ちなみにこの好古園の庭園は、池泉回遊式(※)という「御屋敷の庭」や本格的数奇屋建築の茶室、双樹庵のある「茶の庭」など9つの庭園群で構成されます。茶室は姫路城に向けて立てられており、庭だけではなくお城を見ても楽しめちゃいます。

と、小難しい話はこれくらいにして。さっそくお茶を頂きましょうじゃありませんか。前回のバーベキューに続き、当然ながら私は今回も一人ツーリング。ご年配の方々やカップルが楽しく心を通わせる中、一人さびしくお茶を頂きました。むなしー!　お越しになる際は、ご夫婦やカップルでタンデムがよろしいかと(笑)。まあそれでも、この眺望の中でお茶をいただけることはありがたいことです。和なお菓子(お茶とセットで付いてきます)とともに、抹茶をズズッと。ムムッ。美味しいとは言えませんが(苦い)、それでも自分が貴族にでもなったような気持ち。これで茶室の近くに自分の愛車があれば、言うことなしなんですが、もちろんそれはできません。ラーメンに抹茶とかなりのチャンポンルートですが、なかなか侮れません。そうそう、姫路城も見学できますしね。

池泉回遊式庭園
日本庭園の形式の1つで池泉本意の庭園のこと。
池とその周囲を歩き見て回ることで、眺望の変化が楽しめるように設計されている。

>> 今回のルートマップはこちらから