赤穂で男旅

掲載日:2006年05月28日 ツーリング情報局関西エリア    

ワインディング、美味、歴史的スポット
日帰りで3度美味しいツーリング

第4回、関西レポートは西兵庫の「はりまシーサイドロード」についてレポートいたしましょう。王道、基本、行ってて当然…兵庫の者ならば、誰しもがそう言うスポット。それもそのはず「シーサイドロード」は、快走ワインディングと海の幸、おまけに歴史的な知的スポット(笑)も満載のツーリングコースなのです。今回はこのシーサイドロード付近の見どころをあわせながら、ご紹介したいと思います。

スタートは「姫路バイパス 中地出口」。中地を降りて南下すると、すぐに250号線が出てきます(10分くらい)。そこを迷わず西側へ。しばらく混雑が続きますが、30分も走れば田園風景の美しい道を走っているはず。思わず鼻歌を歌ってしまいそうなゴキゲンな道です。ここはロードサイドに農家の方が野菜や桃(カブトムシなんかも)を格安販売されているので、ふらりと立ち寄るのもアリ。この道をしばらく進むと、いきなりですが、今回のメインロードである「はりまシーサイドロード」入り口が出てきます。ワインディングですから、意識を集中して望みましょう。

コーナーをクリアするたびに変わる
海の表情を愉しみながら走る

イメージシーサイドロードに突入すると、すぐ南側に海が見えてきます。潮風がすぅっと鼻をくすぐり、一気に「ツーリング気分」を盛り上げてくれること間違いなし。おまけに、このシーサイドロードは交通量も少なく、マイペースでワインディングを走破できるんですから堪りません。ここが兵庫県の王道スポットの1つと言われるのも、頷けることと思います。コーナーをクリアするたびに変わる海の表情を愉しみながら走る…この道の醍醐味を心ゆくまで、満喫してください。ただし、一つだけ注意点が。ごく稀に「走り屋」のような方が、背後から轟音とともにやって来ることがあります。そのときはすぐに道を譲るようにしてくださいね、相当な速度で迫ってきますので(笑)。さて、気持ちよくワインディングを走っていると、すぐに室津町に入ります。実はここ、今回の第2のスポットなのです。室津町は天平年間(8世紀!)からの伝統を誇る湊町。1,000年以上もの間、瀬戸内の幸で、私たちのご先祖をもてなしてくれていたのでしょう。今も変わらず、知る人ぞ知る湊町として、私たちをもてなしてくれる…悠久の時を感じてしまうといえば大げさでしょうか(…ですよね)。

イメージ今回立ち寄ったのは、海鮮直販「堀市」。“直販"という文字に気後れしますが、ご安心を。ちゃんとその場所で食せますから。ここは獲れ獲れピチピチの魚介類を、すぐさまバーベキュー(!)で食べられるなんとも贅沢な食事処です。食材は車エビ、ホタテ、はまぐり、タコ、ヒラメにカレイ、イワシにアジと数え上げたらキリないほどラインアップされています。見ていると我慢できず、早速私もバーベキューにチャレンジします。ただ、今回は1人でのツーリングのため「バーベキューを1人で食する!」という、なかなかさびしいシチュエーションなのが気懸かり…。焼肉を1人で食べる、鍋を1人でやる…みたいな感覚です。家族連れやカップルが楽しくお喋りする中、1人さびしくハマグリを焼いておりました。なんか虚しい…ハズですが! 焼いたハマグリを一口食べると、あまりの美味にさびしいことなんてすっかり忘れて、食うわ食うわ。食べ過ぎて、しばらく動けないほどで…正直な話、少し気持ち悪くなってしまいました。「食い過ぎたるは、及ばざるが如し」。まさにそのとおりですね。

暮れなずむ夕日が
心に沁みて、元気倍増!

イメージなんとも贅沢な昼食のあとは、再び西に向かって走り始めます。お次に目指すは「赤穂」です。赤穂といえば 「忠臣蔵」 ですね。長谷川 一夫、高倉 健、ビートたけし、中尾 彬、キムタクなどなどが演じた「大石内蔵助」はあまりにも有名ではないでしょうか。今回の知的スポットは、この忠臣蔵のメインともいえる「赤穂浪士(大石内蔵助をはじめとする47人の義士のこと)」のゆかりの地「大石神社」を訪ねます。大石神社には、赤穂浪士47人全員の像が立っています。妙にリアルで 中国の兵馬俑(へいばよう) のような見た目です(あくまで見た目が)。神社内には「忠臣蔵」の簡単なパンフレットがありますから、興味のある人は休憩のついでに読んでみてはいかがでしょう。ただ、この熱い男の話はVシネマを見た後のような「不思議な高揚感」を伴わせますので、自分を見失わないようにお気をつけくださいまし。

イメージさて、充分に休めばいよいよ帰路に着きます。戻りは250号線をそのまま戻らず、少しばかり寄り道をしましょう。大石神社を出たら「32号線」を南へ進みます。ここは250線の内側を進む道で、のんびりとしたワインディングロードが好印象です。もちろん海にも近く、途中には国指定天然記念物に指定されている 「生島(いきしま)」 という島まであります。ちなみにこの生島は周囲1.63kmしかない島ですが、古来より神地として人が入ることを禁じていたため、原始の状態を保ち、蔓生植物が繁茂しているというのです。「ジュラシックパーク」的なことを想像しながら島を眺めていると「きっと、見たこともないような生き物がいるんだろうな」などと妄想が広がります。と、いろんなものに気をひかれていると、すっかり夕方に。しかし、これは実のところ計算どおりなのです。帰路は32号線から458号線、568号線、そして最初の250号線と走っていくのですが、この海沿いの道に沈みゆく夕日はなんとも格別だからです。海が真っ赤に染まり、なんとも風流な気持ちになって、この1日ツーリングのエンディング感を盛り上げてくれます。ただし、夕日のあまりの美しさに見とれて、事故など起こさないよう気をつけてくださいね。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

海鮮直売「堀市」

住所/兵庫県たつの市御津町室津850

電話/079-324-0020

休日/無休(1/1を除く)

営業/9:00~17:00(土日祝9:00~18:00)

URL/海鮮直売「堀市」

大石神社

住所/赤穂市上仮屋129

電話/079-142-2054

営業/大石神社(8:00~17:00)

営業/本丸(9:00~16:00)

URL/赤穂観光協会

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編集部スタッフによるバトンタッチ形式のレポートです。ターミー('97 XL1200C)は大阪、奈良、和歌山北部、佐藤('96 FXSTC)は兵庫県、和歌山県南部、田中('02 FXDL)は京都、滋賀をレポートいたします。

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