
掲載日:2017年07月18日 タメになるショートコラム集 › たびたび、旅へ
Text & Photo/NOBUWO
山中湖の東に位置するパノラマ台から、富士山と山中湖を望む。こんな絶景道もツーリングの目的としては王道だ。
今回からなんとなーく始まったこのコラム。ツーリングやキャンプなどを中心に、筆者の思うままに、ゆるーく進めたいと思うので、どうぞよろしくお願いします。
さて、今回は記念すべき第1回目なので、ここはひとつ大きなテーマを少し紐解いてみたいと思います。そのテーマは「ツーリングとはなに?」というもの。
「えっ、道東にいるのに知床横断道路の途中にある熊の湯に入ってないの? せっかくの北海道ツーリングの魅力が半減ですね」
これは昔、北海道ツーリングで出会ったライダーに言われた言葉です。おすすめの場所を教えてくれるのはありがたいのですが、そこへ行かないのはダメだ、というのはいかがなものでしょう。「●●で●●を食べないとダメ」「●●温泉に入らないと意味がない」ツーリングや旅の話をするときに、そんな、場所の魅力を語るライダーを多く見かけます。しかし、ツーリングは何かを食べに行く行為でも、旅先で温泉に入る行為でもありません。
ツーリングとは「バイクでどこかに行く」ことなんです。単純なことですが、ツーリングってなに? と問われれば、これが正解だと思います。
ツーリングという言葉の広義では、車、自転車、カヌーなんかで旅することも指すそうですが、やっぱり「ツーリング」という言葉はバイクが一番合うと思うのは僕だけではないでしょう。
もちろん、ツーリング先での「食」や「温泉」また「絶景」などは大きな楽しみです。旅のきっかけとしても魅力的なものでしょう。しかし、それがなくてもツーリングは立派に成立するわけです。
川の土手に続くちょっとしたダートだって、本人の感覚次第で林道ツーリングになるのだ。
ですから十人十色にツーリングの楽しみ方があるので、他人のツーリングスタイルを否定するのはお門違いというものです。その人がバイクに乗って、ツーリングだと思えば、通勤だって、近場への買い物だってツーリングだし、そしてバイクが原付きだろうが排気量2,000ccだろうが、それはツーリング、ということになるのです。
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