初めてのキャンプツーリングで失敗しないためのコツとは!?

掲載日:2023年08月12日 フォトTOPICS    

写真・文/野岸“ねぎ”泰之

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【この記事の目次】
■ふだんより大きな荷物……どうやって積む?
■最初は設備の整ったキャンプ場へ
■料理やたき火、あれこれ楽しみたいけれど……
■徐々に“キャンプ沼”にハマればいい

キャンプツーリングの秘訣

いつかバイクに乗ってキャンプを楽しんでみたい……そんなあこがれを持ちながら失敗が怖くて一歩が踏み出せない、なんてライダーも多いかもしれません。そこでツーリング系の雑誌やWEBメディアに携わって30年以上、キャンプツーリング歴も長い筆者が、初めてのキャンプツーリングを楽しむための秘訣を考えてみました。

装備は少しずつ揃えればOK!

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最低限テント、シュラフ(寝袋)、マットがあれば「寝るだけ」なら可能です。ただこれだけだとあんまりなので、ランタンやヘッドランプなどの明かり、小さなテーブルとコンパクトになる椅子、テントの下に敷くグランドシートなどを持てば少し快適性が上がります。加えて調理をするなら、ストーブ(バーナー)とメスティンやコッヘル(鍋)、ナイフや箸、フォークやスプーンなどのカトラリー類が必要です。焚き火を楽しみたい場合、多くのキャンプ場は直火(地面の上で直接火を焚く行為)NGですので、焚き火台と地面に敷くシートも用意したいところです。

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ツーリングの途中で寝るだけとか宿代を節約したいだけであればシンプルな装備でいいし、キャンプ自体が目的でとことん楽しみたいのであれば、快適性を求めた装備を選ぶことになるでしょう。

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100円ショップやホームセンターなどで手頃な価格のもので済ますのも、アウトドア専門店でブランドにこだわるのもよし。予算や本気度に合わせて選ぶといいでしょう。筆者の個人的意見としては、最初はある程度有名なメーカーのものをシンプルに厳選し、キャンプ場で友達や他のライダーの装備を参考にしながら、タープやコット(折り畳み式の簡易ベッド)など、徐々に必要だと感じる快適装備を揃えていく、という方式がおすすめです。ちなみにどんなアイテムでも軽くて小さくなるにつれ値段も高くなる、という傾向があるので、予算や積載スペースと相談しながら選びましょう。

ふだんより大きな荷物……どうやって積む?

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道具が揃ったらバイクに積むわけですが、どんなバッグを使えばいいのでしょうか? 一番手っ取り早いのは、バイク用品メーカー各社が出している、容量大きめのシートバッグ(60L以上が目安)を使うことです。バイク用なら、車体への固定用ベルトなどが付属しているので、比較的簡単に積むことができます。ただしバイクの種類によって積載の仕方は変わってきますので、インターネットで自分と同じ車種の人の積載方法などを学び、参考にしてみましょう。また、メーカーによっては容量が拡張できたり、防水タイプのバッグもあるので、好みのタイプを探しましょう。

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もちろんスポーツ用のダッフルバッグなど、手持ちの物を使うのもアリです。その場合はロックストラップ(テンションのかけられるストレッチコード)などを使い、荷物をバイクにしっかりと固定するように気を付ける必要があります。また将来荷物が増えてきたら、サイドバッグを追加するなどして対応しましょう。

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キャンプ用の荷物をマシンに積むと、日帰りツーリングに比べてずっしりと重いのに驚くかもしれません。ふだんの身軽な走りに比べると、コーナーでのバランスやブレーキの利き具合なども変わってくるので、慣れないうちは慎重な運転を心がけることが肝心です。

最初は設備の整ったキャンプ場へ

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初めてキャンプツーリングに行くなら、どんなところがいいのでしょうか? 自然豊かな場所でのワイルドなブッシュクラフトや林道脇で孤高の野宿、なんてスタイルに憧れる人もいるでしょう。でも……つまらない答えかもしれませんが、最初は設備の整った、管理のしっかりしたキャンプ場に行くことをおすすめします。

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なぜなら、そういうキャンプ場は初心者にも優しく、安全にキャンプが出来るよう配慮されているからです。万一、ガスカートリッジや電池などを忘れても売店が充実していれば心配いらないし、装備だってレンタルできます。何なら食材や飲み物、薪もキャンプ場で調達できたりするので、荷物を減らしたい場合も助かったりします。多少料金は高めかもしれませんが、トイレットペーパーが備えてあったり、シャワーや風呂があったり、ゴミを捨てられたりと、余計なことを考えなくてもキャンプ自体に専念できる環境が整えられていることが多いのです。まずはそういうキャンプ場で、キャンプを思い切り楽しんでほしいと思います。

料理やたき火、あれこれ楽しみたいけれど……

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キャンプといったらお米を炊いたり料理をしなきゃいけない……なんて思っていませんか? もちろん、それが目的で楽しみに行くならOKです。ただ筆者の個人的な意見としては、慣れないうちは別にレトルト食品や缶詰でもいいし、何ならコンビニやスーパーで買ってきたお弁当やお惣菜でも構わないと思います。料理は買い物から下ごしらえ、調理まで、かなり時間と手間がかかる行為です。それを承知でトライするのも面白いですが、料理の時間を省き、その分星を見たり仲間と話すなど、ゆったりとした時間を過ごすのも悪くないと思うんです。アウトドアで食べれば、どんな食べ物だって美味しく感じるものです。

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もし料理にトライするなら、焼き物や炒め物が、比較的簡単なのでおすすめです。

徐々に“キャンプ沼”にハマればいい

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いろいろと書いてきましたが、初めてのキャンプツーリングでもっとも大切なのは「欲張らない」ことだと思います。あれも持っていきたい、これも必要……なんて考えると荷物がやたら多くなってしまいます。また、キャンプサイトでも料理にたき火、周囲の散策やお風呂も……なんて詰め込むと、ものすごく慌ただしいものになってしまいます。

キャンプは宿に泊まるのと違い、買い出しからサイト選び(フリーサイトの場合)、テントの設営やグッズの展開と設置などとにかく時間と手間がかかります。たき火や料理もしようと思うと、かなり早めの時間からキャンプ場に入るようにしたいところです。

初めてだといろいろ楽しみたいのはわかりますが、“初めてだからこそ”余裕を持ったプランで、のんびりすることをおすすめします。まずは自然の中で過ごすキャンプそのものの気持ちよさや開放感をたっぷりと味わって、それが自分に合っていると感じたら、徐々にアイテムや料理を含め、奥深いキャンプの世界にハマッてほしいと思います。

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