【関東ツーリングスポット紹介 神奈川県宮ヶ瀬】ライダーの聖地で癒しの湖一周ツーリング

【この記事の目次】
■鳥居原ふれあいの館 駐車場
■虹の大橋
■宮ヶ瀬湖畔園地
■関東屈指の険しさ、ヤビツ峠
■宮ヶ瀬ダム
■服部牧場とオギノパン

南関東のライダーが集う
鳥居原ふれあいの館 駐車場

首都圏から宮ヶ瀬エリアにアクセスするには圏央道相模原ICで高速を降り、南西へ10kmほど走ります。中央道からも東名高速からもアクセスが良く、東京、埼玉、神奈川からの交通の便が良いことから、週末にはたくさんのライダーが集まります。そして多くのライダーが集合場所として利用するのが、湖の北西部に位置する「鳥居原（とりいはら）ふれあいの館（いえ） 駐車場」です。

鳥居原ふれあいの館駐車場
住所：神奈川県相模原市緑区鳥屋
利用時間：9:00〜17:00

ここは宮ヶ瀬湖の北側に位置しており、相模原市からアクセスすると最初に現れる駐車場で、綺麗なトイレがあり駐車スペースも広大。車用の駐車スペースの奥にバイク用の広い駐輪スペースが確保されているのも嬉しいですね。休日にはまるでミーティングイベントでも開催されているかのような賑わいを見せるため、とりあえずここを目的地としてバイクに乗る人も多いです。

駐車場から見える雄大な景色。こんな景色を見ながらバイク談義に花を咲かせていたら時間があっという間に過ぎちゃいますね。

綺麗に管理された湖畔庭園も無料で楽しむことができますよ。自然豊かな遊歩道になっており、草花や景色を楽しむことができます。なお、「鳥居原ふれあいの館」では地元の特産品（野菜やはちみつ、お菓子、花、ワイン、手芸品など）を販売していますのでツーリングのお土産にもオススメです。

虹の大橋を渡って、いざ出発

鳥居原ふれあいの館からは宮ヶ瀬湖を（ほとんど）ぐるりと一周できる県道が続いています。今回は反時計回りに回ってみようと思います。すぐに現れるのは「虹の大橋」です。この橋は330mの長さがあるアーチ橋で、両脇に設置されたフェンスには鮮やかな虹の模様が描かれています。

バイクで走りながらでもしっかりと視認できますよ。

宮ヶ瀬湖畔園地で食事や体験

「虹の大橋」を過ぎてそのまま進むと、すぐに「宮ヶ瀬湖畔 水の郷」に着きます。道路の両脇に商店や駐車場が並び、家族連れやデート目的の利用者が多いです。

ここには飲食店はもちろん、カフェ、カヌー乗り場、遊覧船乗り場、ミニアスレチックなどが併設されており、宮ヶ瀬エリアで一番活気に溢れたゾーンと言えるでしょう。

バイクを駐輪場に停めて歩いて散歩してみると、かなり広い公園になっています。夏の暑い日でも湖から冷たい風が吹きつけていて涼しいですし、冬の夜には巨大なクリスマスツリーやイルミネーションが幻想的な風景を作り出します。カヌーが楽しめる池や大噴水、大吊り橋もあり、商店街では美味しい焼き団子やジビエ料理、アイスクリームなどをいただくことができますよ。

関東屈指の険しさ、ヤビツ峠

「水の郷」を過ぎて宮ヶ瀬北原の信号を右折すると、県道70号に入ります。この道は「ヤビツ峠」に通じ、そのまま約30km南下すると秦野市に至り、国道246号に合流することができます。観光地には目もくれず、ひたすら峠道ばっかり走っていた若かりし頃のツーリングを思い出します。「ヤビツ峠」は道幅が狭く、関東でも指折りの難しい峠道として知られており、宮ヶ瀬から秦野方面に向かうと降りが中心になることから事故も多いため、走行には細心の注意が必要です。

「ヤビツ峠」に向かわずに湖の周回を続けると、すぐに「やまびこ大橋」を渡ります。ここは左右両側に宮ヶ瀬湖の雄大な景色が広がっており、まるで海の上を走っているよう。宮ヶ瀬湖は大部分で入り組んだ形の入江で構成されており、まるでノルウェーのフィヨルドやスペイン北西部に広がるリアス式海岸のようで自然とテンションが上がってきます。

平日に訪れると、車やバイクもあまり走っていないので、スピードの出し過ぎに注意しましょう。特に「やまびこ大橋」を渡り切ったところのT字路は事故が多発していますので十分に注意して走行してください。なお、「虹の大橋」と合わせて心霊スポットとしても有名なため、苦手な方は夜にこのエリアに近づくのは避けるようにしましょう。

上からも下からも楽しめる
宮ヶ瀬ダム

宮ヶ瀬ダム 水とエネルギー館
住所：神奈川県愛甲郡愛川町半原字大沢5157
開館時間：9:00〜17:00
（※12〜3月は10:00〜16:00）
休館日：毎週月曜日、年末年始

「やまびこ大橋」の交差点を右折すると、伊勢原市方面に出ることができますが、左折して湖沿いにしばらく走ると、「宮ヶ瀬ダム 水とエネルギー館」に到着します。ここでは水を利用した発電の仕組みを学ぶことができ、併設されたレイクサイドカフェでは食事も可能。

そしてこちらがレイクサイドカフェの人気No.1メニュー「宮ヶ瀬ダム放流カレー」（¥1,200）です。前回の「奥多摩編」に続き、またダムカレーかよ、というみなさん。安心してください。この「宮ヶ瀬ダム放流カレー」は一味違いますよ。

なんと、旗が刺さっているウインナーを引き抜くことでカレーを放流することができるんです！そのまま食べるとちょっと辛口なのですが、無料ではちみつがトッピングでき、味の調節ができるので安心してください。

さらにインクラインやエレベーターに乗ってダムの麓に降りることもできるようになっています。ダムを正面から大迫力で眺めることができるのも、宮ヶ瀬ダムの魅力ですね。

このド迫力！　ちょっと圧倒されてしまいます。

下流は神奈川県立あいかわ公園に繋がっており、大沢の滝や石小屋ダムを見学することができます。

さて、もう少しで宮ヶ瀬湖を一周できるのですが、残念ながらこの北東部分だけは道が繋がっていないため、少し大回りしなくてはいけません。せっかくなので、そのエリアでオススメのスポットを2つ紹介しましょう。

お腹が空いたら
服部牧場とオギノパン

こちらは神奈川県唯一のふれあい牧場、服部牧場です。山の中に突如として現れる雄大な景色に思わず驚きの声をあげてしまいます。

牛や馬、羊、ヤギなどが飼育されていて、一部は実際に触れ合うことができます。

もちろん、牧場と言えばソフトクリームですよね！　お隣のアイス工房CASALINGAではアイスクリームやジェラート、コーヒーを販売しています。写真はバニラ味のイタリアンジェラート（¥450）。さらにその隣にはソーセージ工房Metzgerei Hattoriがあり、ソーセージの本場ドイツで修行した職人さんが手作りしたソーセージを味わうことができます。

オギノパン本社工場直売店
住所：神奈川県相模原市緑区長竹2841
営業時間：9:30〜17:30
（※4〜8月は9:30〜18:00）

そしてこちらもライダー御用達、オギノパン工場直売店です。宮ヶ瀬や道志みち方面にツーリングするライダーにとってはもはや立ち寄り必須なパン屋さんと言えるでしょう。

すぐ隣の工場で焼かれた食パンや菓子パンなど様々なパンが販売されていて、出来たてをその場でいただくことができます。人気があるのはあげぱん（¥140）と丹沢あんぱん（¥160）。丹沢あんぱんはつぶあん、くりあん、胡麻あん、こしあん、安納芋あん、レモンあんなど、あんの種類がたくさんあって何度通っても飽きません。

宮ヶ瀬湖の周遊道路は全体的に気持ちの良いワインディングが続き、大型バイクはもちろん、小排気量のマシンで走っても楽しい道になっています。急勾配の登りなどもないため、もしかすると小排気量の方がアクセルを開けられて面白いかも知れません。実は特に快適なのはオギノパンから鳥居原ふれあいの館に戻る道なんです。今回ご紹介したルートだと駐車場に戻らずにオギノパンからそのまま帰ってしまう人もいるかも知れませんが、もし時間が許すなら、しっかり一周走り切ってみることをオススメします。

神奈川県は横浜や湘南付近はオシャレなお店も多いですが渋滞に悩まされます。その点、宮ヶ瀬周辺は自然の中をのんびり走れて、楽しいスポットもたくさんあるので、ぜひ行ってみてください。