掲載日:2019年06月18日 フォトTOPICS
協力/ホンダモーターサイクルジャパン
写真/徳永 茂、バイクブロス・マガジンズ編集部 文/吉田 恵
ホンダ二輪の主幹モデルであるCBシリーズを集めた公式オーナーズミーティングが、ツインリンクもてぎ・オーバルコースにて2019年6月9日(日)に開催された。
CBシリーズのオーナーであれば参加OKを基本コンセプトに(第一回のみ当時の現行車種限定だった)、2014年にスタートした当イベントは今回でもう第16回を数える。メーカーであるホンダの主催ということもあり、トークショー、じゃんけん大会などのステージイベントから、名車のデモラン、参加者個人の愛車で走るレーシングコースのパレード走行まで、内容は盛りだくさん。関東地方は当然として、東北や関西といった全国各地よりもてぎに集結したCBオーナーも大満足の一日となった。
当日は関東が梅雨入りした直後で天気予報は雨。会場に向かう途中でレインウェアが必要になった参加者もいたようだが、CBオーナー諸兄の日ごろの行いが良いためか、ツインリンクの空は雲に埋められながらも開催中に雨が落ちてくることもなく、開始から終了までCBシリーズのある時間を堪能できたのではないだろうか。
2019年はCBシリーズの始祖たるベンリィCB92スーパースポーツの発売60周年、また、ドリームCB750FOURが同50周年、CB750Fが同40周年というメモリアルイヤー(ちなみにCB-1は同30周年、X11は同20周年だったりもする)。CBオーナーズミーティングも5年を迎えて、すっかりおなじみのイベントとなった感もあるが、いまいちどその内容を紹介していこう。
公式発表の参加台数は769台でタンデムなどの同乗者を含めて851人が集まった。事前のエントリーは約1700台/1900人と過去最大規模であったものの、梅雨入り直後で雨という天気予報のために泣く泣くあきらめた人々も少なくなかった。一方で天候を考慮したバイク以外による来場者や元CBオーナーのお客さんも多数訪れていたようだ。なお、このCBオーナーズミーティングは事前エントリーが必要だが、参加費は無料という太っ腹企画なのだ。
イベントの進行を担当したのはホンダからMOTO GPに参戦した経歴を持つ中野真矢さんと、モデル&タレントで鈴鹿サーキットクイーンを務めたこともある山口ミカさん(CBR250Rオーナー)。中央は、同日にツインリンク内の特設会場で行われていたFIMトライアル世界選手権の観戦ナビゲーターとしてあいさつにあがったトライアルライダーの小玉絵里加さん。
ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長からも「このイベントを通して、CBを愛するオーナーのみなさんに応えたい。ぜひオーナー同士の親交を深めてほしい」とあいさつがあった。加藤社長はイベントの最後まで会場に残り、帰路につくCBオーナーに手を振り続けていた。
1980~1990年代のホンダワークスライダーとして抜群の実績と知名度を持つ宮城光さんと、桜井ホンダからレース参戦経験もある二輪事業本部事業企画部カテゴリーGMの坂本順一氏によるトークショー。坂本氏はジャパンCBをグローバルな存在にしていきたいと語り、今後のモデルについての詳細を宮城さんより迫られたときには、CB乗りだからこそわかるスイートスポットを作りたいと熱弁していた。
2014年にスタートしたCBオーナーズミーティングも順調に参加者を増やし、このもてぎ開催で累積参加数でも1万人を突破した。
1万人目となったCB1300オーナーの片岡さんには記念としてヘルメット(なんとHonda RHEOSの宮城光モデル!)がプレゼントされたわけだが、ペアでの参加ということで急遽その場で二人分の2個が贈呈されることに。贈呈式で二人にあげたいと勝手に(?)決めてしまった宮城さんと、OKを出した提供のホンダモーターサイクルジャパンによる粋な計らいがステキ。
今回はコレクションホールに所蔵されているベンリィCB92スーパースポーツ、ドリームCB750FOUR、CB750Fを宮城さんがデモラン。各車の評価は、CB92が「“カムが乗る”エンジンフィーリング」、750FOURは「軽快に走れるハンドリング」、宮城さんの青春バイクという750Fが「レスポンスのいいエンジンと造形の美しさ」というもの。いずれも短距離ながら絶好調のエキゾーストを響かせて、観客のCBオーナーから羨望の熱視線を浴びていた。
参加可能な車種は、CBシリーズならば国内・海外といった販売国を問わずOK(車名にCBとついていないホーネット系やX4/X11も可)。新旧の多彩なモデルがあるのはもちろん、原付からリッタークラスまで駐車場にとまっているバイクを見るだけでも楽しめる。ただし、CBRシリーズやCBXは対象外とされている。
特設パネルの前でプロカメラマンが写真を撮影してくれるフォトセッションは大好評で、順番を待つ長い列ができていた。
キャップやTシャツ、タオル、エプロンといった、ここでしか買えない限定グッズ売り場も盛況。キャップが売れ筋とのことで、会場を歩くライダーがかぶっている姿も目立っていた。
一部のオーナーが食い入るように見つめていたのが、ピストン、カムチェーン、ポイントカバーといったCB750FOUR/CB750F用に再生産された各種純正部品。
また、CB750FOURはサービスマニュアル、パーツリスト、取扱説明書の復刻企画も進行中とのことで、先行したスーパーカブC100でも好評だっただけに早期の実現を期待したい。
ブリヂストン、ダンロップ、モリワキ、アクティブ、キジマ、デイトナ、シュアラスターなどの出典ブースもにぎわっていた。
バンプ付きの木材の上でバランスをとりながらどれだけゆっくり走れるかをタイムを測る一本橋チャレンジ。用意されたCB400SFでテクニックを競う。愛車とは少々勝手が違って、早々に木の上から落ちたり、つい早く走りすぎてしまう人もいたようだ。
一本橋チャレンジで一定以上の記録を出せば景品がもらえ、優勝者は表彰される(豪華賞品付き!)こともあって、チャレンジャーはみな真剣。表彰された方もニッコリ!
オーバルコースのミーティング会場からは少々離れた場所にあるホンダコレクションホールでは、宮城さんの手でRCB1000やCB750F(F・スペンサー車)といったレジェンドマシンのエンジン始動&走行が披露された。
最新のCB-FシリーズやCB400SF、CB1300SFといった現行CBも並べられている。125ccから250cc、650cc、1000ccとラインナップも充実したCB-Fシリーズは、CBのイメージを打ち破る攻めたデザインで、またがるオーナーも興味津々な模様。
Tシャツやマグカップから、ドライブレコーダーやライディングウェア、鈴鹿8耐観戦チケットまでホンダ&出典協賛メーカー提供のゴージャスな景品が当たる抽選会&じゃんけん大会もヒートアップ。
賞品には、まさにこの日のためだけに作られたオリジナルプレートなどもあった!! とてもいい記念になりそうだ。
レーシングコースでのパレードランには285台が参加。
宮城さん、中野さんらに先導されてイベントの最後を締めくくった。なお、パレードランのみ参加費用として2,000円が必要だった。
来場者全員にプレゼントされるおみやげはオリジナルのスマホ用リングホルダー、オリジナルステッカー、ホンダCB新聞、協賛のシュアラスター製ケミカルなど。さらにドリンクチケットもついて参加費無料とは、CBオーナーのみなさんは大事にされてうらやましい~。
4月に熊本開が終わっているので、2019年最後のCBミーティングは9月29日の鈴鹿サーキット。7月12日(予定)より参加受け付けが始まるとのことなので、CBシリーズスタート60周年のメモリアルな年に、近隣のみなさんはもちろん、遠方からもツーリングを楽しみつつ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
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