掲載日:2009年12月09日 プロが造るカスタム
「この車両、じつは自分の2コ上の先輩がオーナーなんですよ。で、ウチの店に来て話してるうちに“ハデすぎず、長く乗れるZがほしい”という話になって、かつ“タイヤはあまり太くない方がいい”と。前後18インチになったのは、そんな経緯からですね。ビートのアルフィンカバーは・・・・・・これは本気じゃなくて、あくまでもシャレ。このあとも仕様変更2回くらいして、外装色も変わってるんで、見た目全然別のバイクになっちゃってますけど(笑)」(パワービルダー代表・針替さん)
とは言え、あえてφ39mm径を採用したフロントフォークなど、一応TOTドーバーモンスターのレギュレーションに準拠した仕様になっているあたり、いかにも同店らしい(唯一の例外はフロントの4ポットキャリパーだが、これを2ポットにすれば、ほぼそのまま出走可能とか)。
一方、前後18インチ仕様+φ39mmフォークというスペックからステムキットはワンオフ(フォークオフセット値、トレールを理想値に調整するためには必要不可欠)かと思いきや、こちらはACサンクチュアリーオリジナルのSCULPTUREφ38mmフォーク用をボーリング加工して使用。Z2ベースのエンジンもZ1クランク+ワイセコφ70mmピストンで1015cc化、カムもヨシムラST-1と、いわゆるZ系カスタムの定番的内容となっているのだが、各部パーツ修正、重量合わせなど、いわゆるチューニングには、パワービルダーならではのノウハウが存分に活かされている。
外観はあくまでさりげなく、メニューも一見定番。しかし走らせてみるとまったくの別モノ、ということがカスタムではままある。このZ2改もまさにそんな1台となっている。
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