掲載日:2020年05月31日 プロが造るカスタム
取材協力/サンクチュアリー・コウガ記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
「当初はニンジャで製作を依頼したいということで来店されたんですが、要望を聞いていくと、実はお客さんが一番好きなバイクはZ1-Rだという話が出てきたんですね。それならということで最終的に車両もZ1-Rに変更になりました」(サンクチュアリーKOUGA代表・立入さん)
17インチ仕様のフルパッケージと言っていい内容だが、同店オリジナルパーツもフルスペックで組み込まれており、とくにエンジンまわりは見るべきポイントが多い。
まず注目は『エヴォ専用6速クロスミッション フルキット』。サンクチュアリー・コウガには純正より28mm長いアウトプットシャフトを組み込むことで通常のFスプロケ(オフセットなしのフラット形状)を使用可能とする『エヴォ・5速キット』があるが、これはそのキットに6速クロスを組み合わせたものだ。ドッグも6速用の専用品でギア抜け防止のアンダーカットを採用している。
「オフセットスプロケを使う場合、アウトボードでドライブシャフトを外側から支持しますが、これはアウトボード不要なので、その分軽量化できます。フロントスプロケも市販の通常品が使えるので交換コストも下がるんですよ」
同店ではほかにZ用強化ミッションカバー・油圧プレート、軽量ジェネレーターキットなども用意。この車両では、それらを組んだ上でクラッチを外観からも分かるように、アゲイン製乾式タイプに変更している。機能性、走り、軽さ、すべてにこだわった理想の1台と言えるだろう。
ベースはZ1-RのⅠ型でフレームは14カ所を補強。フォークはオーリンズφ43mm正立でこれをスカルプチャーステム(オフセット[60→]35mmタイプ)でクランプする。ハンドルはハリケーン・フラットコンチ4型を黒クローム加工、メーターもAIM製MXLストラーダに変更する。ビキニカウル、サイドカバー、テールカウルはドレミ製カーボンでタンクはビーター製アルミ。
TMR-MJNφ38mm、ナイトロ製チタンEXといった吸排気をセット。
KZ1000ベースのエンジンはコスワース製φ73mmピストンで1015→1105cc化、カムもヨシムラの中空タイプ、ST-2Lに変更。
3.50-17/6.00-17ホイールはO・Zピエガを履く。
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