掲載日:2020年02月16日 プロが造るカスタム
取材協力/ERKエンジニアリング キヨナガ記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
「一見スパルタンに見えるんですが、コンセプトは街乗り、峠、ロングツーリングなど、どんなシチュエーションでも乗りやすく、ストレスを感じない仕様です」(ERKキヨナガ代表・清永さん)
ヘッドカバーを見て分かるようにベースはZ1-RのII型。ホイールサイズは前19/後18から前後18インチとするが、アルミ鍛造品に変更することでバネ下を大幅に軽量化している(Z1- Rの時代の純正キャストはまだメーカー純正採用が始まったばかりの頃で、ものすごく重い)。
エンジンは1,075cc化と吸排気系変更程度だが、ボーリングやホーニング、バルブまわりの加工まで、すべて自社内で行っている。エンジン内部のコンディションをオーナーに見てもらいながら作業を進めることができ、各部加工などに関しても突っ込んだ会話ができる。自社で内燃機加工しているメリットは大きいですよ、と清永さん(2輪専用内燃機加工で、外部からの依頼も受けている)。
「フレーム補強は計9カ所ですが、これも一度に入れるんじゃなく二度に分けて作業しています。ホイールも最初はフロントだけ替えてノーマルとの違いを体感してもらい、それからリアも交換、というように段階を踏みました」
マシンの仕様変更は現在も進行中。最新版では純正カウルを取り外し、ネイキッド仕様(ハンドルまわりのマスが軽減され、ハンドリングが軽快になる)に変わっているという。こうした実験を踏まえて次はどのような仕様に進化するのか。今から楽しみだ。
フレームには補強全9カ所のほか、レイダウン加工も実施。フォークはモリワキKYBφ[36→]38mmでステムは純正をそのまま使用。現在はカウル、カウルステーなどを取り外したネイキッド仕様に進化している。
サイドカバーを取り外し、バッテリーや電装(ウオタニSP-II)なども移設。エンジンはワイセコφ72mmピストンで1075ccにボアアップされるほかはSTDで吸排気はCRφ33mm+KERKERメガホンと当時風のチョイス。
リアアームはモリワキ角鉄→ブルーサンダース角アルミに。キャリパーはCP2696だがリアはワンオフでリジッドマウント化。
1.85-19/2.15-18→3.50-18/4.50-18としたホイールはゲイルスピードTYPE-N。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!