掲載日:2020年01月12日 プロが造るカスタム
取材協力/バイクプラザ・メカドック記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
前後18インチ仕様のイエローボールとくればベースはZ1……と思いきや、この車両は1976年式KZ900のカスタムだ。タンクはエアプレーンタイプキャップ仕様となっていて、これは外装キット一式、ドレミコレクションのオリジナルパーツ。ただし、Z1と900では外装のマウントが異なるのでボルトオン装着は不可。こういう時に頼りになるのがメカドックのようなプロショップなのだ。
「Z1とKZ900ではシートのキャッチャー部分、バッテリーボックスの位置、サイドカバーの取り付けなどが異なるので、Z1の外装が付くよう、フレーム側を加工しました。なにげに大変なんですよ」(同店代表・阿部さん)
足まわりはフロントがKYBφ38mmにPMC製ステムキット、リアがPMC製リアアームにオーリンズサスという構成。リアサスのアッパーマウント部はレイダウン加工されるが、フレーム補強などは入れられていない。前後キャリパーはブレンボキャスト(黒)でサポートも同色のスピードショップイトウ製。タイヤはピレリのスポーツツーリング向けタイヤ、エンジェルGT。
さりげないが、あらゆる部分のバランスが、見た目も含めてピタッと取れている。 フレーム側加工でZ1仕様となったKZ900。先の外装問題はこれで解決し、今後はその外装関連に関してもZ1用パーツがボルトオンで使用できるわけで、これも将来のモディファイに向けて大きな魅力だろう。手間は掛かったが、これは意義ある改造だと思う。
メーターは純正のリプロ品でこれもドレミ製。ブレーキマスターも純正ライクなものを選んでいるが、マスター本体はブレンボRCSと操作系のタッチにも妥協なし。ハンドルはPOSHスーパーバイクバー。
シートはデイトナRCMシート。シートキャッチャー部、バッテリー収納部などZ1純正と同じ構造に加工済み。
エンジンは1973年式Z1用をベースに純正0.5mmオーバーサイズピストン、KZ1000純正バルブなどを組む。あとはポートの段付き修正などのファインチューニングのみだ。吸排気はFCRφ33mm&3Dエアフィルター、ナイトロレーシング・スチールEX。
2.70-18/4.50-18サイズのホイールはゲイルスピードTYPE-N。
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