掲載日:2019年08月04日 プロが造るカスタム
取材協力/ブルドック記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
「これからZに乗ろうという方にとって、最も大事なことは安心して乗れることだと思うんです。優れた走行性能を持つことはもちろんですが、それと同じくらい壊れない、ということも重要な要素だと思っているんですね」そう語るブルドック代表・和久井さん。
Z系で17インチ&18インチ仕様のコンプリートマシン、GT-Mを数多く手がける同店だが、エンジンに関しては過度なチューンを避け、無理のない仕様で精度高く組むことを主眼に置いている。その理由は和久井さんも言うように壊れず、ライフの長いエンジンを目指しているからだ。
この車両も、そんな同店のセオリーに則って組まれたもの。オーリンズφ43㎜正立フォーク、アルミ目の字材を使ったリアアーム、アルミ鍛造ホイール、強化された前後ブレーキなど、いわば同店の定番仕様とも言える内容となっている。エンジンはピストンをJE製、カムをヨシムラ製に変更するものの、排気量は1,015㏄に設定。パーツの精度を活かした質感の高いパワーフィールを指向していることが分かる。ブレーキまわりのアップグレード(とは言え現状でも制動力に不満はないだろうが)など、今後に発展性をもたせた仕様という点も好印象だ。
「ウチのオリジナル・バックステップ専用キットとしてステップ一体型のリアブレーキ用マスターシリンダーを発売しました。おかげさまで好評をいただいてます」。その後マッコイ・ネオ新型サイレンサーもリリース。まだまだ新しいZの姿の追求は止まらないのだ。
ステムはオリジナルのオフセット可変タイプ。メーターはクラフトビー製キットでホワイトパネル化し垂直指針に変更。17インチ、セパハン仕様が比較的多いGT-Mだが、バーハン仕様、18インチ仕様も大歓迎。
JE製φ70mmピストンで903→1015cc化されたエンジン。キャブはFCRφ35mm、EXは同店オリジナルチタン手曲げで内部4-2-1構造。
ステップやシートなどのポジションパーツも同店オリジナル。
ブレーキは前後ともブレンボキャスト+ペータルディスク(フロントマスターはブレンボRCS)だが、ここからさらにレーシングキャリパーなどへのアップグレードも可能。リアサスはオーリンズをレイダウン装着。
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