掲載日:2019年06月23日 プロが造るカスタム
取材協力/ブルドッグ記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
ブルドックのコンプリートマシン、GT-Mの中古をベースに手を加え、新たに自分仕様にしたという1台。このようなことができてしまうのも、17インチ改、18インチ改とも元々の製作時点で構築されたアライメントや各部仕様など、基本がしっかりできているからにほかならない。
「最初に手を入れたのはブレーキと外装関係。その後、エンジンにも手を加えてヘッドはJ系に載せ替えました。ブレーキディスク、メーターまわりとか現状、写真の状態とは変わってしまっている部分もかなり多いんですよ」そう語る同店代表・和久井さん。
撮影時ワイセコφ73㎜ピストン(1105㏄)、ヨシムラST-L1カムで組まれていたエンジンは、J系ヘッドにコスワース製φ76㎜ピストンで1197㏄化、カムもヨシムラST - L2に変更されている。ST-2仕様カムで高回転の伸びを出し、中低速トルクは排気量アップ分で補うという理詰めのチューニングだ。バルブ挟み角の狭いJ系ヘッドは、こうしたチューニングにも適している。それもあってのヘッド換装なのだ。
「オーナーさんはワインディングをけっこう走る方なので、エンジンの仕様替えと同時にミッションも6速化しました。シフトチェンジがちょっと細かくなりますけど、高回転を維持して走れるので、5速にはない楽しみ方ができます。ニュートラルも純正と違い、スッと出せますしね」(和久井さん)。
メーターまわりや前後サスペンションなど、段階的進化は現在も進行中とのことである。
フォークはオーリンズφ[36→]43mmでステムは同店製可変オフセットタイプ。トップブリッジ上にはオーリンズ・ステアリングダンパーも装備されている。ハンドルはギルズツーリング可変タイプ。メーターは中央にウルトラ回転計、その下左にヨシムラテンプメーター、右アクティブ速度計というコンビネーションだが、現在はスタック製回転計(速度計一体型)+ヨシムラテンプに変更済み。
ヨシムラST-L1カムで組まれていたエンジン。
キャブレターはTMR-MJNφ36mm+ヨシムラ・デュアルスタックでこれは現在も変わりなし。
3.50-17/6.00-17ホイールはラヴォランテ。リアアーム、ステップも同店製を装着している。EXはWinMccoy Neoでサイレンサーのみブラックに塗装。
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