掲載日:2019年05月05日 プロが造るカスタム
取材協力/ノジマエンジニアリング記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです。
ZRXカスタムでひとつの到達点としてよく知られるのが、ノジマエンジニアリングによる“NJ"シリーズだ。元々は鈴鹿8時間耐久ロードレースにネイキッドモデルで参戦しようと考えた野島エンジニアリングの野島さんが、当時登場したばかりのZRX1100(1997~2001年)をベースに選び、戦闘力強化を模索。
その結果、クロモリ鋼でフレームを起こし直し、リアをリンク式モノサスとしたZRX・NJ-1が製作され、1998年から数年間に渡って参戦した。そのノウハウをストリート用にと転用したのがNJ-2で、ZRX1100/1200系で数十台が製作され、各地のオーナーの元に納められた(ほかにもXJR1300やゼファー750ベースのNJもある)。
この車両はそのNJの本家ノジマ仕様、最新バージョン。スタイリングこそZRXだが、フレームは完全なオリジナルだし、ツインショックのリアサスはNJシリーズの流儀でモノショック化(ショックマウントの製作や、NJ専用ウイリー製スイングアームによる)。エンジンはZZR1200をベースとし、シリンダーヘッドはホリゾンタル吸気のZRX用から移植するなどが行われる。
タイヤはセミレーシングとも言えるBSのRS10を履くが、これとのマッチングも良い。止まり、曲がり、走ることを高次元に、尖り感がないようにこなせる感じだ。
ZRXからは一見別物のようにも思えながら、本質は変わらない。野島さんもベースとして選んだ理由も、この発展性にあったようだ。
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