掲載日:2018年11月04日 プロが造るカスタム
取材協力/ACサンクチュアリー 記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
「RCMでもゼファーを手がけることが多くなってきました。初期型では、もう25年経っていて、カスタムしつつ信頼性も回復したいと考えるオーナーさんが多いのは、ある意味当然と思いますね」
そう語るサンクチュアリー代表・中村さん。同店はゼファー1100カスタムにおけるリア下がり(前後17インチ化した場合、リアタイヤの扁平率が70→55となるため、ハイトが減った分リア車高が下がってしまう)をかなり早い時期から指摘していたショップのひとつ。ノウハウも豊富に蓄積されている。
「1100でいうと、後期型ではミッション、ヘッドカバーガスケットなど、各部対策されているんですね。とくに排ガス規制前の初期型モデルでは、こうしたパーツを組み込みつつ、オーバーホールしていくことが重要。リアの車高下がりに関しては、スイングアームを純正のエキセントリック・アジャスター式からリアアクスルがアームの真ん中を通る(社外品一般に見られる)タイプのものに換えるだけでも、けっこう車高補正ができるんですよ」(中村さん)
昔ストリート改でよく見られた「エキセン逆付け」はリアが上がりすぎるので、お薦めしないとのこと。この車両ではトレール量を適正に保つため、ステムは35mmショートオフセットを装着。
ゼファー1100はキャスターを立てないと旋回性が出ないんですが、車高(重心)を上げすぎてもよくない。マフラーが接地しないクリアランスを確保しつつ、前後バランスを取って足まわりをセッティング。これが基本ポイントだと思います」
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