掲載日:2017年03月27日 プロが造るカスタム
取材協力/アニーズ
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
ファイナルエディションベースに見えるこのゼファー750。だが吸気まわりを見ると、ちょっと異なる。
「旧車でやってみるとどうなのかな?って、FI(インジェクション)化してるんです。GPz1100のdfi用ボディとフルコンで。それでエンジンには先述のウチの中空カムとFe-Rマフラーが付いて、車体は鍛造ホイールやオリジナルスイングアーム、YSSの最新2スピードショック等でまとめてます。ベースはじつは初期型C1なんです。ゼファーはまだ外装などたいていのパーツが出ますから、じゃあファイナルを載せて目を引こうと。ウインカーまわりもわざわざ(笑)新品を買ってノーマルっぽく仕立てたんです。目を引くでしょう?」
しかもキャブ仕様にもコンバート可能という作り込みもされる。
「スロットルボディをキャブに置き換えてECUを通常のものにする。あとは燃料ポンプやリターンほか配管、レギュレーターを外せばすぐキャブ仕様になるんです。それも特徴」
FI仕様では各種センサや配管などが複雑化するが、この車両ではそれらも極力簡素化。ピックアップローターを1個追加した計2個としてクランク位置を演算、マニホールドで負圧を、ヘッドで大気温を検知。あとはTPSでスロットルポジションを拾う。これだけで登場当初のFIではなく、今どきの市販車に比肩する自然な乗り味が得られている。
「セッティング自体もだいたい決まって、もう何度かツーリングにもいったりしてます。エンジンが暖まった時の状態等はもう少し詰めてもいいと思いますが、楽しいですよ」
1100についてもFI仕様を検討していて、こちらの仕上がりも楽しみになってくる。
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