クオリティーワークス RG400Γ(スズキ RG400Γ)

掲載日:2017年02月01日 プロが造るカスタム    

取材協力/クオリティーワークス

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事は『ROAD RIDER Vol.409』に掲載された内容を再編集したものです

クオリティーワークス RG400Γ(スズキ RG400Γ)のカスタム画像
QUALITY WORKS RG400Γ(SUZUKI RG400Γ)

2スト4気筒の
資質を磨き上げる

1985~1987年に販売されたRG400/500Γは、当時のスズキGP500マシンを忠実に再現したレーサーレプリカ。今どちらの人気が高いかと言ったら、GPマシンに近い排気量とスペックの500の方だが、この機種を得意とするクオリティーワークスの場合、近年は400の作業依頼が増えているそうだ。

「一番の理由は、やっぱり価格の安さでしょう。程度が悪くても100万円以上の500に対して、400は当時の免許事情もあってか、50万円以下でも探せますから。ただこの機種の場合、今も500用の純正ピストン+シリンダーの新品が購入できるので、排気量拡大を前提にして400を買う方も多いようです。ちなみに車両代込みのトータルコストは、500を買って整備をするより、400をベースに整備+500化を行ったほうが、安く抑えられると思いますよ」(同店代表・山下さん)

クオリティーワークス RG400Γ(スズキ RG400Γ)のカスタム画像

アルミダブルクレードルフレームのメイン部分はSTDだが、CHKが販売するXR70レプリカシートカウルを装着するため、シートレールは形状を大幅に変更。オイルタンクや電装系パーツの移設も行われている

上の車両はその好例で、エンジンは純正φ56mmピストンと新品シリンダーによって排気量を397→498ccに拡大。同時に足まわりや外装などをも一新し、この状態で公認車検を取得している。

「最近ウチで作るΓはこのような400ベースの500仕様が定番ですが、個人的には400にも捨て難い魅力を感じています。トルク型の500に対して、400は高回転まで回していく楽しさがありますから。なお400用のO/Sピストンは、TKRJさんから3サイズが販売されているので、本来の資質を維持した補修も可能です。そのあたりを考えると今後400/500Γは、RZ250/350と同じように、乗り手の好みに応じて排気量を選ぶ時代が来るのかもしれませんね」(同)

クオリティーワークス RG400Γの詳細写真は次のページにて

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