掲載日:2015年11月25日 プロが造るカスタム
取材協力/クォーター
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
リアショックをオーリンズに変更したところ、なぜか乗りにくくなってしまったということで、相談も兼ねてクォーターに入庫したZRX1200R。よくある、まずリアサスペンションを変更、フォークに関してはノーマルのセッティング変更、あるいはスプリング変更で何とかするというパターンは、ストリートカスタムでは結構多いと思われるが、車種、とくにリッタークラスのような重量車に関しては、それだけではバランスが取れないといったケースも出てくる。
「フォークとリアサス両方を交換するとそれなりにコストもかかりますから、まずは手頃なリアサスからというのは、よく分かります。でも、リプレイスのリアサスはそのままだと往々にして強めの設定でそれによってリアだけが“強化”されてしまった結果、フロントが負けて前後サスのバランスが崩れるっていうパターンになることが結構多いんです。ですからフロントフォークに関しては、ノーマルベースでオクムラMEチューン(スプリングレートやダンパーなど、トータルで仕上げるスクーデリアオクムラのサスチューン)を施すだけでも、かなりよく走るようになりますよ」
そう語る同店代表・平田さん。この車両では、前後の車高バランス、ポジションなどもトータルでセッティングした結果、ほぼ不満のない走りが味わえるようになったとのこと。その後、ホイール変更をはじめとするバネ下の軽量化、ブレーキ強化などを経て、現在の仕様ができあがったというわけだ。ワンオフが当たり前という同店にとってはライトチューン的扱いの1台だが、ポイントを押さえて仕上げれば、ハンドリング、エンジン特性とも、かなりのレベルまで持っていくことができるのだ。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!