掲載日:2015年11月13日 プロが造るカスタム
取材協力/YSP久留米(深谷モータース本店)
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「XJRは街乗り、ツーリングからサーキットまで幅広く使えるオールラウンドなところがいいですね。カスタムベースとして見たときにも、パーツが豊富っていうのは、やはり大事なことだと思います」
そう語るYSP久留米・深谷さん。ここで紹介するのはツーリング仕様の1300で、サーキット仕様も多く手がける同店ということから考えれば一見珍しそうだが、これも冒頭の素性の良さがあればこそだろう。
足まわりはホイールをYZF-R1純正の3.50 -17/6.00 -17に変更すると同時にステムのオフセット量を純正の35から30mmへとショート化(ステムは同店オリジナルのアルミ削り出し品)している。これにより、軽快感のあるハンドリングと直進安定性を両立しているのが特徴だ。
「さらにオリジナルのフロント・マウントキットで前側のエンジンマウントをリジッド化、サブフレームも追加してフロントまわりの剛性感をアップさせてます。キャブ変更で空いたシート下には、ツーリング時に便利な小物入れをアルミ板でワンオフ、オーナーさんの趣味でもある無線機もマウントできるようにしてます」(同)
ヤマハ純正のMOSキャリパーについては「扱いにくい部分もあるので、コントロール性を重視するなら、ブレンボのキャスト4ポットもお薦め」とのこと。XJR純正の通称『ヤマンボ』も「作り、性能とも社外のキャストと何ら変わらない」(深谷さん)そうなので、通常使用ならパッド交換とマスター交換、アップグレードするなら、それ以上のキャリパー(たとえばブレンボレーシング)を選ぶのが、一般的にはお薦めだろう。もちろんフォークなどとの兼ね合いもある。こうして悩めるのも、パーツの豊富なXJRだからこそ、だ。
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