掲載日:2015年10月30日 プロが造るカスタム
取材協力/レーシングワールド高槻店
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
2009年式YZF-R1を元に作られたJSB1000・YSPレーシングレプリカ。カラーや仕様等はJSBタイトルを獲得した2012年最終戦仕様となっており、その再現性は、まさにレプリカと呼ぶにふさわしい…と、書くのは簡単だが、実際にここまでに仕上げるには、かなりの苦労と工夫が必要だった。
まずパーツに関して言えば、専用設計されたパーツがそれ以前の年式と比べて非常に少なかったため海外から輸入、もしくはワンオフにて製作しなければならなかったという。他部分のパーツも、パーツそのものを探すところからスタートしているのだ。
「たとえばフォークは以前、オーリンズのFG327を付けてたんですが、2010年以降のオーリンズはキャリパーの取り付けピッチが130mmでニッシンキャリパーが使えない。あちこち探したところ、テクニカルガレージRUNさんにフォークピッチを108mm化した2009年型用が1セットだけ残っていたので、それを装着しました。
熱対策は、江洋ラヂエーターにサブラジエーターを特注したんですが、いざ付けようとするとノーマルエキパイが干渉する。かと言ってフルエキに交換すると車検のたびにマフラー交換とサブラジエーター取り外しをしなきゃいけない。それは避けたいと(笑)」(レーシングワールド高槻店/店長・木寅さん)
そこでノーマルのマフラーと互換性があり、なおかつラジエーターコアに干渉しないものを探し、エキパイ部分のみ販売してもらえないか交渉。寺本自動車製クランクケース内圧コントローラー(T-REVα)に至っては、開発用に車両を貸し出したという。これだけの苦労を経て出来上がったレプリカ。それはレプリカ度も高くなろうというものだ。
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