掲載日:2015年04月09日 プロが造るカスタム
取材協力/クォーター
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
「この車両のオーナー深川さんは、かなり長い時間をかけてカスタムされている方なんですよ。数年に1度、ある程度まとまった予算で少しずつ、段階的にカスタムしていくんですね。エンジン、足まわり、ブレーキと10年単位で徐々にやってきて、次はフロントフォークとブレーキまわりかな、なんていう話をしているところですね、最近は」(クォーター/代表・平田さん)
同店としては比較的ライトなカスタムという印象も受けるが、これは純正の雰囲気をかなり濃く残しつつ、各部をきっちりと作り込んでいった結果。よくあるライト改とは、内容が異なるのだ。
「パーツに妙な突出感、つまり『取って付けた感』が出るのは絶対にNGということで、そこのところはかなり気を遣って組んでます。といっても基本的には、大がかりな構造変更は行ってませんから、結果、こういう落ち着いた感じの仕上がりになっていくんですね」(同)
各部オーバーホールと同時にリペイントなども行っているということで、パッと見のコンディションの良さ、外観から感じられる上質さは、こういうところから来ていると思われる。あとはオーナーの普段の手のかけ方、使い方などでも、車両の立ち姿は微妙に変わってくるものだ(同じ年式、同じような仕様の車両でも、明らかに雰囲気が違うということは実際にある)。
「深川さんはきっと20年後も、この車両に乗っているでしょう。ウチとしてもそのつもりで手を入れてます。こういうバイクとの付き合い方っていうのも、いいものですよね(笑)」
常に多忙を極める平田さんの笑顔も、心なしかいつもより爽やかな気がするのである。
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